斬鉄剣!!!Ver.3
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◆あの荒行、再び! |
最近のあぶない探偵はつまらない 読者の方より頂くことが多くなったメールです。 特に、YUZAWAとオオスミに対してのクレームは、何故か僕のせいになるという不思議な事務所でして、ここ最近、編集長から「山木、責任取れ」などと言われる始末。 彼らの責任は僕持ちなのかよと感じますが、最近のあぶない探偵は確かに "どうかなぁ.." と思う所が多いのも確かなので、ここは一つ、原点に戻ることにします。 あぶない探偵の原点と言えば、『実験&チャレンジ』です。 誰もが疑問に思っていることに挑戦し、結果を出すというコンセプトを再びやることにしましょう・・・と先の編集会議で決まりました。 編集長:じゃ、そういう事だから、山木くん。 山木 :・・・・? せめて、主語くらいは入れて貰わないと・・・。 編集長:あぶない探偵の原点と言えば、山木。山木と言えば斬鉄剣。斬鉄剣と言え ば、実験だ。 あぁ・・・なんと、シンプルで何をしていいか解り難い三段活用なんだろう・・・。 しかし、不人気コンテンツと化した「あぶない探偵」に再びテコを入れる為だと言われれば、嫌だとは言えません。 なんだか良く解らない内に、道着持参で、体育館まで連れてこられてしまいました。 ・・・それは、まぁ・・・いいんです。 あぶない探偵の為、斬鉄剣の為・・・理由はともかくとして、実験撮影をすることに異議はありません。 ですが... このハチマキ、非常に嫌な予感がします。 山木 :一体なにを・・・。 編集長:五分の見切り。 山木 :ちょっと待てぇ!あんなモン、二度も三度もやってたまるかぁ!! どこが原点回帰だ! 編集長:斬鉄剣シリーズで一番反響が有ったのは、五分の見切りをした時だった。 山木 :だからって、二番煎じは面白くないんじゃ・・・。 編集長:だから再現実験のエッセンスを加えた。同じく、読者からの希望が多いこの技 を見切れ。 (るろうに剣心17巻(和月伸宏 作 集英社より)
山木 :・・・・・終わってるよ・・・。この事務所・・・。 迫りくる二回の龍の牙を・・・って、ようするにダッシュしてからの左居合いから始まる、居合い斬りの二連激ってことでしょ? こんなモン、剣術でもなんでもない! 漫画と現実をごっちゃにしないでください! 第一、誰がこんなアニメ技を出来るってんですか? 居合い斬りを回転しながら二回やるなんて曲芸、誰が出来るっての! 編集長:君の師範。メールで打診してみたら、快く了承してくれた。久し振りに真剣を 使ってやるって言っていたから、怪我しないようにな。 あんたら、グルか。 しかも真剣?前回、結局は失敗したけど無事で済んだのは額を縦に斬ったからですよ? 今回は居合いです! 斜めに斬り上げるんですよ! しかも、首と頭ですよ!! バナナをノドと頭に付け、虚ろな目でって...普通に生きてりゃ、有り得ない光景です。 前回と同じように、五分の身斬りになってしまったら、大流血です! 噴水のように血液を撒き散らすことになるんですよ! 僕は宮本武蔵でも、柳生十兵衛でもありません! ただのHP制作にそんな神業が出来るわけないでしょうが!! 編集長:目で見るのではなく、心の眼を開くのだ。 持ってもいないスキルに頼れるかぁ!! しかし、そうこう言ってる内に、刀を構えた桔抄さんがこちらに向かって準備の素振りを始めてしまっています。 あぁ・・・やるしかないのか・・。 刀の前に立つのは、いつもながらにドキドキするのですが、今回ばかりは極限状態です。 なにせ、失敗は死に繋がるのですから。 何で僕はこんなことしてるんだろ・・・とか、思った矢先、うなじの辺りに電流が走ったような感じがしました。 ......来る!! 避けた!!
ノド元を刃が抜けて行きます!避けたけど、見切れてはいないような・・・。 原作のように一回転して・・・もう一撃・・・! 駄目です、見切れない! うひゃぁ! 見切れないと思った瞬間、体はしゃがむ事を選択し、刀は遥か頭上を越えていきました。 ・・・突っ込んで来ながらの斬撃を一発目も二発目もギリギリで避けるのは、素人である僕には無理があるようです。 山木 :駄目だ・・・一発目も避けすぎた・・・。 技量の足りない自分を悔やみ、セットしたハチマキを外すと... 斬れているじゃん ・・・・ノド元のバナナ、斬れていますね・・。 しかも、薄皮一枚くらい残して・・・。 これって、あの間隔で避けなければ、首からブシューってことか・・・。 百太郎並の守護霊の存在を感じずにはいられません。 ともあれ、斬鉄剣@実証シリーズ以来、初めての無傷で終わった・・・。 結論:生きてて良かった 危険です! 絶対にマネをしないでください!!
( 探偵ファイル・山木 )
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