●更新日 08/12●


「予告.in」管理人・矢野さとる氏インタビュー


 青:記者
 赤:矢野氏


「このサイトのシステムを教えて下さい。」
「インターネット上犯行予告の収集・通報を行っているサービスです。」

「日にどれくらいの反響がありますか?」
「予告の投稿は1日に約50件〜100件程度。緊急的な通報が必要な案件は1日に1〜
 5件。PVは10万〜50万pv程度。携帯からのアクセスが比較的多く、PCからア
 クセスができない携帯サイトの通報なども多いです。」

「このサイトの目指すところはありますか?」
「実用性が認められ、一人でも多くの人に活用していただければ満足です。ビジネスやこ
 れ以上の展開等は特に考えていません。悪質な犯行予告の数が減り、予告in自体が、
 不要になることが最終的に目指すところだと思います。」

「最近相次ぐ犯行予告の事件についてどう思われますか?」
「一過性なものかと思っていましたが、1ヶ月以上経った現在でも、なかなか減りそうに
 もないようです。世の中に『犯行予告は犯罪』という認識が少しでも広がり、少しでも
 模倣犯が減るとよいと思っています。その為の抑止力として予告inが活用されればよ
 いのですが・・・。」

「何故、犯人はこのような行為を行うと思いますか?」
「僕も聞きたいです。」

「このサイトを作って良かったこと、悪かったことはありますか?」
「よかった事は犯行予告をしてしまった人に、サイト内で自首を薦めた結果、事前に自首
 をしてくれた為、事件に至らず逮捕されずに済んだ人がいた事。結果的に、逮捕者を減 
 らせ予告を行った人にも深く反省させる事ができた。厳重注意・始末書で済んだそうで 
 す。悪かった事は僕自身が監視を行っている為、日課だった昼寝ができなくなった事。」

「ご自身の携帯番号を開示しておりますが、何も抵抗はありませんでしたか?また、トラ
 ブル、嫌がらせは起こりませんか?」

「ありません。予告inからはじまったわけではなく、もう2001年頃からずーっと電
 話番号は公開してます。そもそも、ドメインを持っている時点でwhoisから電話番
 号は知られてしまう情報なので、どちらにしろ知られてしまうくらいだったら、自分か
 ら公開してしまえという寸法です。実際公開しても、勝手に録音されたりする事はあり
 ましたが、特にこれといった嫌がらせなどはなく、平和な日々です。あとは個人的に、
 人と会話する事が好きなので、どんな方でもいつでもお電話してくれればと思っていま
 す。普通に生活していたらまず知り合う事がなかったであろう人なんかと、会話できた
 りするのはネットの楽しさならではだと思っています。」

「取材依頼はたくさん来ますか?」
「ネット関連以外のメディアからの関心が高いのか、TVや雑誌からの取材も多く頂きま
 した。」

「他に作ってみたいサイトはありますか?」
「普段は1月に1個ペースでサービスを作っている人間なので、そういう意味では山ほど
 アイデアはあります。」




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