福岡県で夫が妻を刺殺

先月２４日、北九州市若松区西畑町の住宅街で、女性が刺殺された事件が起きた。
犯人は夫である舛田慧容疑者（６４）、被害者は妻の久子さん（６６）

事件現場

近所の住民が「助けて！」という声を聞き、警察に通報した。
駆け付けた署員が確認すると、台所で久子さんが血まみれで倒れていた。
舛田容疑者は玄関におり、そのまま殺人容疑で逮捕された。
同容疑者は「日頃から妻に虐められていて、殺そうと思った。」と供述しているという。

果たしてそれは事実なのであろうか？
疑問に思い、近隣の住民に日頃の夫婦の様子を聞いた。

青：記者
赤：近所の住民

「日頃の夫婦間はどんな感じでした？」
「見た感じ、普通でしたね。」

「ニュースでは奥さんが虐められていたと報道されていましたが、実際はどうでした？」
「いつもはご主人の怒鳴る声しか聞こえませんでした。一方的に奥さんが虐められていたとは見えま　　　　
　せんでしたけどね。一週間前にもご主人が怒鳴っていたのを聞きました。あそこ玄関が開けっ放し　
　だからこっちまで聞こえるんですよ。」

「近所付き合いはどうでした？」
「すれ違えば挨拶する程度ですね。」

「ご主人はどんな方でしたか？」
「げってん（変わり者）ですね。奥さんはよく働く人でした。つい最近までパートをやっていたみた
　いで、朝は掃除とかしていてとにかく働き者でした。」

「夫婦で仲が良い様子はありました？」
「ご主人が脳梗塞やら心臓の手術が２回あってそれの付き添いで行っているところは見たことありま　
　すけど･･･。」

「お子さんはいらっしゃいました？」
「息子さん２人と娘さんが１人いましたね。もうみんな出て行っていましたけどね。」

「事件当日はどんな様子でした？」
「何か“ダダダダッ”って聞こえて。で、すぐ終わったんですよ、その音が。何の音かなって思った
　んですよ。まだ６時半過ぎでしたからね。それからちょっと経ってお隣さんから電話があって「大
　変なことが起こった」って。」

「その音はどんな感じなんでしょう？」
「お隣が言うにはトイレかどこかに逃げ込んで「助けてくれ」って叩きよったんじゃないかって言っ　
　てましたね。」

「大きな騒ぎになりました？」
「救急車が早くきましたしね。」

やはり舛田容疑者が供述する通りではなく、
近所の住民からは「ご主人の怒鳴り声しか聞こえない」という声をたくさん聞いた。
死人に口無しだからか･･･それならなんと惨いことか。

ここ最近、家族の殺人が頻発している。
容疑者と被害者は紙一重だというが、何がきっかけで殺されるかわからないものである。
それが家族間でというのだからやり切れない。



女探偵マイ