●更新日 01/28●
幼児性愛の常習者
荒木です。
バウンティハンターである私の今回の獲物は、ジェフリー・スワリート(48歳)。
奴は憎むべく幼児性愛の常習者で、高値の九千ドルが懸けられていた。
逮捕時のプロファイルから、スワリートが子供を誘惑する際は必ずインターネットを使用することがわかっていた。
数日に及ぶネット上での捜査の結果、幼児ポルノ配信サイトからスワリートが使用しているメールアドレスを発見したのだった。
今回、私は警察がよく使う手口を試みることにした。
デマを流し犯罪者を捕らえるローラー作戦である。
スワリートのメールに上物の幼児ポルノビデオを買わないかとカマをかけたのだ。
案の定、やつはすぐに返信してきた。
追われる身であるにも関わらず、犯罪者とはいつも単純なものである。
私は待ち合わせ場所と時間を指定し、獲物が罠にかかるのを待つ。
当日、やつはノコノコと現れた。時間ぴったりだ。
もちろん人の趣味はそれぞれだ。色々な嗜好があるだろう。
しかし、非力な子供を己の欲望を満たすためだけに傷つけたスワリートのような人間に関しては、断じて許す気はない。
私はビデオを渡すふりをしてやつに近づいた。スワリートが手を出した瞬間、その腕を掴む。
「ジェフリー・スワリート、お前を逮捕する」
はっと顔をあげたスワリートはすぐさま身を捩った。
離すものかと力を入れるが、思った以上の力で抵抗される。私はフックを やつのみぞおちに数発食らわせて差し上げた。
いつもはやらないが、私なりのスペシャルプレゼントである。
性犯罪者は再犯率が高い。
スワリートはまたいつか釈放されるだろう。その時また同じ罪を犯す可能性は多分にある。私はまたやつと出会わないことを願っている。
まあ それにしても、多種多様な犯罪逃亡者がいるものだといつも感心する。
ガル探偵学校
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