●更新日 12/18●
薬物中毒者 VS バウンティハンター2
私は銃を抜いて構え、大声で叫んだ。
「マディガン、おとなしく両手を高く上げろ!!」
獲物は素早く手を上げた。
お決まりの身体検査を素早く済ませたのちに手錠を抜いた。
その時、獲物の体臭が鼻をついた。
それは薬物常習者の独特な異臭である。
これは無論だが凡人には識別できないものだ。
警察の逮捕時のプロファイルには麻薬服用の記載はなかったのだが、逃亡中の不安を紛らわすために常用しはじめたのだ。
有無も言わさずにいきなり恋人を殴りつけたのもその証である。
案の定、マディガンが身をひるがえして強烈な右フックを繰り出した。
間髪入れずに攻撃されたので一瞬ひるんだが、コマンドサンボ流の逮捕術を駆使して獲物を組伏せた。
(再現)
その際に獲物に食らわしたパンチは数知れない。
無論だが右フック一発に対するお礼である。
私自身は人畜無害であると自負しているが、やられたお礼は数倍にして返してあげるのが礼儀であると重んじているからだ。
獲物を留置所に引き渡したが、打ち所が悪かったのか即拘置には至らずに病院送りにしてしまった。
仕方ない、これもプロならではの技法である。
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