●更新日 11/20●


刑事からの依頼2


前回

待った甲斐があり、郊外のモーテルからハイアットの情報が入った。




逮捕用の装備を用意して私は現地へと急行した。
だがこの手で網を張ってアテにならないことも当然ながら多数ある。
駄目ならば次から次へと手段をとるのだ。地道な捜査が成功へのカギを握っている。
私が多くの初動捜査で獲物にめぐり合えるのは、プロファイリングで動物的な勘を砥ぎ澄ますからである。

現場ホテルのマネージャーに確認をとると獲物本人に間違いないという。
ルームナンバー106号が視界に入る所に車を駐車させ、スタンバイした。




時計の針が深夜2時を回った頃、獲物のハイアットは現れた。
ビンゴである。
プロファイルで奴が拳銃使いに長けていると記されていたので、いつも以上に用心した。

獲物が部屋に入る前に声をかけ、銃を構えた。

「フィジティブリカバリーだ! 手を上げて降伏せよ!」

やつは両手を上げて、おとなしくお縄にかかるかに見えた。
しかしその瞬間、ハイアットは銃を抜いたのだ。
銃口がこちらに向く前に、私はやつの手をめがけて思い切り蹴りを入れてやった。
銃がやつの手から零れ落ちる。
それを確認し、トドメの一撃に首筋に手刀をお見舞いした。

ハイアットは気を失い、その場に崩れ落ちた。
私は達成感に満たされながら、やつに手錠をかけて息を吐いた。




クライアントのマーベリックが飛び上がって喜んだのは言うまでもない。



私の究極行方調査術



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