●更新日 11/15●


ジャズシンガー石野見幸さん死去


末期ガンの闘病生活を送りながらジャズを歌い続けた石野見幸さん(35)が先週8日になくなった。







何ヶ月か前に彼女の特集TV番組を観た。
途中から観た私は、訳が分からなかった。



激痛に悶え苦しんでいる女性の話しだと思っていたら、突如ステージの画に切り変わり、艶やかな女性が映った。その女性がガンで苦しんでいるその彼女だとは初め分からなかった。
あまりに力強く、あまりに華やかで。



本当に綺麗で綺麗で感動した。
彼女の歌もさることながら、たたずまいに鳥肌がたった。

2歳から原因不明の病と闘ってきた彼女。
ジャズの魅力を教えてくれた最愛の父は、4月に突然脳梗塞で倒れ亡くなった。
彼女が死ぬのが怖いと泣くと
『大丈夫や、お前を一人で逝かせたりはしない。父ちゃんが一緒に行ったる』
といって抱きしめてくれたという。その父親が亡くなった。

画面の中で痛みをこらえる彼女を、テレビカメラはそのまま追いかけた。
長い間の点滴で腕に支障が起き、点滴が打てないときもある。そんな時は食べないことには体力が持たない。しかし、胃の3/4を切除しているの彼女の胃には、食べ物を食べることで内臓に負担がかかり激痛が走る。痛み止めにはモルヒネしかないが、朦朧としてしまい歌詞を覚えられない。
そんな中彼女は、昨年12と今年の7月にコンサートを行った。
いずれも大成功である。

ガンを抱えながら必死に生きる姿は、あまりにも力強く、何もしていない自分と比べると、ただただ恥ずかしかった。

その彼女が亡くなった。



35年間を全力で駆け抜けた見幸さん、お疲れ様でした。
どうか安らかにお眠りください。



総合探偵社ガルエージェンシー



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