●更新日 10/31●


レズビアンクラブに潜入〜女バウンティハンター〜


前回


「獲物を発見!」


逃走中の獲物は女性であっても油断は禁物だ。
銃社会のアメリカでは、>90%は銃を携帯しているといえる。

狭い店内で獲物がキャシーと撃ち合いにでもなれば確実に被害者が出るだろう。
見えぬ店内の動きに苛立ちを憶えながらも、逸る気持ちをジッと抑えて時を待った。


「焦りは禁物だ・・・・・・」





ハンター・キャシーはレズビアンに成りきり、見事に獲物を誘導して店外へと出て来た。
だがキャシーには前の一件があるので、悪いが信用できぬところがあった。

私はそこで、ミスを最小限に食い止める為に、事前に決めている合図を無視して行動に出た。
私はキャシーの隣のバレリーに飛び掛り、組伏せたのだ。
女性だからといって手加減はしなかった。


「人に振り回されるのは我が道に反している。
ミスを冒した者の巻き添えになって、同じようになったらそれこそ間抜けだ」

そう思ってやった事であった。


キャシーは、自分が信用されてないことに苛立ち感を覚えたようで、私を睨んでいた。
しかし最後には、その悔しさをバネにして次なる仕事に挑むことを決意してくれた。
微笑ましかった。


単独行動が楽なのは当たり前だが、個人にはやはり限界がある。
よいパートナーを見つけることも、バウンティハンターには必要だ。





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