都市伝説？上野で呪いをかける老女！

呪いをかける謎の老女が上野に出現する！？

そんな都市伝説めいた情報をキャッチし上野へ。
情報によると、その老女は黒装束に身を包み、上野不忍池から上野公園に向かって呪いをかけているというのだ。

果たして本当にそんな老女は存在するのか？
もし本当なら何の目的で呪いをかけているのか？



老女が現れるという場所の裏には古い売店。
そこで、店員の方に「謎の老女」ついて聞いてみたところ

「知りません」

やはり「呪いをかける謎の老女」は単なる都市伝説だったのか…？
半ば諦め気味に付近のホームレスの方に聞いてみると…。



「ああ。いつもいるねぇ。俺達は『お祈り婆さん』って呼んでいるんだけどね」

やはり「謎の老女」はいるのだ！
ただ、老女がしているのは「呪い」ではなく「お祈り」なのだろうか？

「俺も実際は何をやっているのかは知らないんだよ」

そして辺りがすっかり暗くなると…



いた！

黒い帽子を深くかぶっている為、老女の表情はよく分からないが、何やら呟いているのは確認できる。
そして手で盛んに空を切っている。

これは「祈り」なのか「呪い」なのか？
いずれにせよ、ちょっと異様で不気味な雰囲気だ。
その後も老女はずっと「何か」をしている。

そこで直撃取材を試みる。
老女に表情はないが、こちらを見る目はカッと見開いていて力がある。
思わず背筋がゾクッとした。



すみません…何かのお祈りをしているのですか？

「いいえ。歴史を読んでいるのです」

確かに上野公園には西郷さんの銅像があるが…。
何の歴史ですか？

「私自身の歴史です」

更に質問を続けようとすると

「私はあなたを知りません。あなたには関係ありません」

そう記者を追い払うと老女は再び呟き始めた。



「そこに住宅街があります。そこに住んでいます。お願いします」

やはり老婆は「何か」をお願いしている！
その「お願い」とは「祈願」か？
それとも「呪い」か…？



リ・コウジ