●更新日 03/07●
偽毛皮?それとも・・・犬?
この10年程、過激な禁煙運動と共に過激な“毛皮商品”不買運動が行われています。
有名デザイナー達は次々と本物の毛皮を使うのを控え、100%合成素材の偽毛皮を使い始めました。
ところが。
どちらが本物か解りますか? 左が100%合成素材。右が本物のミンク。
手触りはかすかに本物の方が柔らかいですが、見た目は殆ど一緒。
最近になって、高級デパートや若者に人気のトミー・フィルフィガー、DKNYなどの有名ブランドが“偽毛皮”として販売していた商品が“犬”の毛皮を使った商品という事が発覚。アメリカでは2000年から犬や猫など、ペットとして飼われている動物の毛皮を使用や輸入は違法となっています。
米国動物愛護協会が行ったテストによると、上に記したデパートやブランドの毛皮商品25点のうち24点が動物性たんぱく質を含んでいました。
成分から“犬”のたんぱく質であり、タヌキやオオカミの毛皮が多く、中にはペットとして飼われている犬の種類の毛皮もあると判明した為、問題が表面化。タヌキはRaccoon Dogであり、オオカミもまた犬科の為、違法にあたります。
この子達が毛皮にと考えただけで涙が。
このテスト結果が発表されてすぐに、デパートや有名ブランドは商品を回収。有名芸能人デザイナー達もあわてて毛皮商品販売を停止。なぜ、犬の毛皮が“偽毛皮”として、ここまで市場にあふれたのでしょうか?
デパートやブランドデザイナー達はそろって、合成素材だと信じていたようです。素材は何処から来ているのかと言うと、ほとんどの素材が中国からの輸入。中国側が100%合成素材だとラベル付きで売っているのです。
2000年に出来た法律では“知っていながら”の使用や輸入を禁止しているものであり、今回の件では何処にも制裁はないようです。
高級デパートの一つ、ノーストロムに今回の件を問い合わせてみた所、「今まで毛皮商品を取引していた所と契約解除しました。これからは100%合成素材の偽毛皮を、安心してお買い上げしていただけるように努力していきます」との事。
このデパートでは、既に商品を買っってしまった客に電話で謝罪+全額返済(返品された場合)を行っているそうです。他の所も愛護協会+世間に睨まれたくないようで対応に大忙しのよう。
まるで壊れ物を触るかのように敏感な“毛皮問題”。これから先どうなるのでしょうか?
こちらのショップで買い物をする際(オンライン等)には十分気を付ける必要がありそうです。
MAYU
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