●更新日 02/03●

エキゾチックジャパン


「日本人の君の為にとも言えるショーがある。日本の文化に対しての我々の尊敬の念を見て、感じてもらいたい」

と、空手マニアな友人に言われた。彼はGOJU KATATE と言う沖縄が元の空手に10年以上没頭していて、聞いた事もない日本語を使って話しかけてきたりする事もある。ショーはこの空手教室の人々が日本の文化の空手を通じてもっと広げようと企画されたそう。
一生懸命来てほしいと言うので、ショーに行ってみることに。

写真
物凄い速さで色々な出し物が。本格的な空手の技の紹介から意味不明なアクトまで。

場所はどこかと尋ねると「JCCと言う所」。

日本文化センター(Japanese Culture Center)かと思っていたら、連れて行かれた場所はJewish Community Center、なんとユダヤ教コミュニティーセンター!

この瞬間に怪しげなムードをキャッチ。でも後戻りする事も出来ず、会場に入り着席。周りを見渡すとイスラエルとアメリカの国旗が舞台の両端に掲げられ、BGMにギンギンのロック。全然日本らしくない。プログラムを渡され内容を見てみると、「相打ち」「試し切り」「武士道と茶道」「酔っ払い侍」「空手ドミノ」等と並んでいる。どのようなショーなのか大変不安になってきた時に開幕のベル。

ベルと共に幕が上がると、舞台の上には誰もいない。そして幕を閉じた。間違えたらしい。
アナウンサーが出てきて日本と空手についての軽い説明があり、幕がもう一度開くといきなりギンギンのロックにのって空手に使う武器でお互いを殺しあっていた。あまりの音量の大きさと動きの早さに圧倒されているのも束の間、「マスター」と呼ばれる80才のお爺さんが出て来て日本刀を振り回していた。日本刀を鞘に入れる時にミスってしまい指が切れてしまった様で、痛そうな顔をしていたのが印象的。ロープを切ったり、藁を切ったり、想像した敵を30分近く切り倒していました。

隣の席の子供達が「いったい何人の敵と戦っているんだろう?」「想像しているだけだから敵は0でしょ。」
と言っていたのが聞こえ、笑いを堪えるのが大変だったりする。

その他、扇子を使った怪しげなダンスや酔っ払いの侍が空手を使い悪者を倒していくアクトや、なぜか誘拐されたインディアンの子供達の親が空手を使ってカウボーイをやっつける等、若干意味不明な出し物が次から次へとあり、ふと気が付くと4時間経過。

内容は怪しげでしたが、空手の動きや技自体はとてもシャープで素早く、素敵でした。ショーの後、少しぐったりとしていると、「おいしい日本食をご馳走してあげる!」
こう言われて本当においしい日本食に出会えた数は少ない。今回連れて行かれたレストランは40年続いている老舗?でスラム街のど真ん中。
メニューはもちろん「TERIYAKI」。ビーフからシュリンプまですべてのメニューがTERIYAKIソース。取り合えず餃子と牛丼をオーダー。味はまず日本では味わえない、エキゾチックな味とだけ言っておきます。

日本茶
日本茶をたのんだらティーカップで出てきた。
牛丼
牛丼みたいな丼。ブロッコリーがおいしかった。
餃子はあげ餃子になって出てきました。

「日本ほどエキゾチックな国はない」

たしかに今日のショーを見て、牛丼に似て非なる物を食べたら、そう思うでしょう。

本当の日本に疲れたみなさん!エキゾチックジャパンを体験してみませんか?



MAYU


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