●更新日 01/10●

打倒韓流?北朝鮮映画上映


今や完全に人気ジャンルの一つになった韓流映画。

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そんな中、北朝鮮映画も負けじと上映会を都内某所で開催。
会場には比較的年齢の高い男女が数十名。
上映前に男性が登場すると

「北朝鮮は核実験を行いました。これは自国の存在を守る為に核を持たざるを得ない状況になったからです。映画を観て、なぜそうなったのか?今後何をすべきかを考えて頂ければと思っています」

こんなアグレッシブな挨拶で上映開始。

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この日は2002年に製作された『この道を行く』(リ・クァンアム監督)を上映。
1990年代の工場を舞台に、「金正日総書記から与えられた世界水準の機械製作の課題」に挑む労働者達の物語。
OPテーマの歌詞は

♪悔いることなく行こう〜 まっすぐに行こう〜 将軍に従うこのみち〜♪

最初からエンジン全開だ!

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劇中は定期的に感動的なBGMが流れ、「将軍様の偉大さ」が強調される。
金総書記が板門店で韓国側から20mしか離れていない所に立った話をし、金総書記がいかに勇敢な人かを話す、主人公の工場支配人。
嵐の海の中、視察にやって来る金総書記を心配し号泣する大人や子供等など…。

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また、金総書記が工場の視察に来た後、支配人はそのときの金総書記の姿を思い出し、泣きそうになりながら

「将軍様はお疲れを隠す為に色眼鏡をかけておられるが、色眼鏡を取られたその目は充血しておられた…」

と金総書記がよくかけているサングラスの奥に隠された意外な真相(?)を明らかにしている。

このように北朝鮮映画は基本的に「娯楽性」より「社会主義建設の為の教育」を重視したプロバガンダ映画
なので退屈極まりない。
字幕も「金正日」の部分だけ他の文字より一回り大きく強調されている。

そして、工場支配人と妻が車の中で会話を交わす場面では、お互い悟ったように、こう語り合う。

「将軍様の信頼があれば命は永遠。だから彼(部下の1人)も不治の病から生き返った

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「この道を行く」で本当に大丈夫でしょうか?



リ・コウジ 写真


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