●更新日 01/08●

実は消防団って…


『消防団』。
地元住民によって編成され、その地域で火災や災害が発生した時、救助救出等で活躍する心強い人達。
しかし、地域に密着しているわりに、その実像はあまり知られていない。

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『消防団』と『消防署』の違いだが、消防団を簡単に説明すれば「消防署で対応できない火災、災害、救助救出に出動する義勇団体」

入団試験はなく、自分が住む地域の消防団の定員に空きがあれば入団できる。
だからといって、消防署は試験によって選ばれたプロ集団で、消防団は誰でも入れる素人集団というわけではなく

「市町村の災害時では救助救出活動の主力部隊となります」(某市役所担当者)

なので、消防団は消火活動以外に日頃から

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「火災予防の市内巡回、消防車の点検、消防車による放水訓練をしています」(現役消防団員の30代男性)

消防団員の身分もちゃんと保証されている。

それはなんと「特別職の地方公務員」

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つまり市町村長、議員と同じ身分!

消防団に入団すれば、無条件でその身分を手に入れることができるのだ!

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そして長年在籍した団員は国から勲章も与えられる。

しかし市町村長や議員と違い消防団員は消防団の活動だけでは生活できない。
定年退職者を除いては皆、他に仕事を持って活動している。
毎年数万円の報酬はあり、補償や退職金もあるが、報酬は平成14年度の国の基準で団長が年8万2千円、団員は年3万5千5百円
ただこれも市町村によって金額は違い、中には運営費を賄う為に活動が報酬なしのボランティア状態になっている消防団もある。

そして全国の消防団員数は減少傾向にあり現在約90万人。
国が目標とする100万人には遠く、地域によっては団員不足に悩む所も多い。

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その為積極的に募集活動を行っているが、一部ではそれが強引な勧誘につながることもあるという…。

しかし、団員の大部分は、ボランティア状態も承知で郷土と住民を守ることに情熱を燃やしている。
炎のように熱い人達なのだ。



リ・コウジ 写真


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