●更新日 01/06●
出版業界の闇トリビア
作家活動以外にも多方面で活躍し、TV番組『トリビアの泉』のスーパーバイザーも務める“雑学王”唐沢俊一氏。
最近は新たに「文筆業サバイバル塾」を開講。
出版業界人、出版業界を目指す人達に、「文章を書いて出版業界を生き残るテクニック」を少人数のワークショップ形式で教えている。
この日のテーマは『売れるライターになるための三原則』。
三原則として「スケジューリング能力」、「(いい)編集者とのつながりをしっかりと保つ」、「コマーシャリング能力」を挙げ、飽きさせない話術で講義する氏。
しかし、さすが『トリビアの泉』スーパーバイザー。
講義中は「出版業界のダークなトリビア」も飛び出した。
その1…。
「スケジューリングが上手くできず、失踪、離婚したライターがいる」
ある女性科学ライターAは、実直なライターとして評価が高かった。
しかし連載を増やしてみたところ、スケジューリングが上手くできない。
その為、同時に複数の仕事をこなせず、全ての仕事が上手くいかなくなる悪循環に。
そしてAは失踪、Aの夫の元には離婚届が郵送されてきた…。
その2…。
「編集者が変わった為、自殺した漫画家がいる」
某大手出版社の漫画誌でデビューした漫画家B。
有能で、自分の作品を理解してくれる編集者Cが担当につき、漫画はヒット、アニメ化までされた。
しかしCは他誌に引き抜かれ、Bの担当から外れてしまう。
その後Bは新しい編集者と合わず、子会社の漫画誌に移るも、過去の栄光が忘れられず行き詰まり、自殺してしまった…。
唐沢氏は、いい編集者、出版社との出会いは大切だが、2のような状況に陥らない為にも、「頼りすぎるな」、「依存するな」、もしものときの為に「軸足は複数持て」と話す。
この『売れるライターになる為の三原則』、「編集者」を「ビジネスパートナー」等に置き換えれば、出版業界以外にも応用できるかも。
まさに「へぇ」と感心してしまうサバイバル術だ。
リ・コウジ
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