●更新日 12/27●

区切りの一日


26日、建築基準法違反や議院証言法違反(偽証)などの罪に問われた姉歯秀次被告の判決が東京地裁であった。
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裁判所の様子を取材するため東京地裁にいくと、すでに報道陣が門の前に集まっている。
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12:15 抽選券の配布が開始される。 抽選券を受け取った後、一ヶ所に集められ抽選を待つ。
人の波は途切れることなく、配布開始から5分たたないうちに100人近くに膨れ上がった。
最終的に傍聴券を求めて集まったのは217人。傍聴席は58席なので3.7倍の倍率。
天候が今日のような大雨でなければ、もっと沢山の希望者が押しかけただろう。

注目されている件なので、傍聴希望者の中には「並び屋」が多くみられた。
報道陣が中に入るために雇っているのだが、そのせいで事件関係者が裁判を傍聴できない可能性があるというのは釈然としないものがある(私自身、取材のために並んでいたので偉そうなことは言えないが)。

結局、傍聴の抽選にもれてしまったため法廷前で待機。

13:30 開廷。
判決は開廷してすぐに読み上げられる。
そのため、開廷から1、2分で報道の腕章をつけた人が法廷の中から出てきてニュースの一報を打ち始める。
法廷内の動きを逐一伝えるためか、出入りは激しい。
その後、要旨が読み上げられる。
14:08 閉廷。

弁護人は報道陣の質問に対し「コメントは何もない」と繰返すばかり。
何も話してはくれず、逃げるように庁舎を出て行った。

姉歯被告には求刑通り懲役5年、罰金180万円の判決が言い渡された。
この判決で、耐震偽装問題にひとつの区切りがついた形にはなる。
しかし、被害者としては「たった5年の懲役で罪を償ったことにされてはたまらない」というのが心情だろう。
民事裁判の行方も気になるところだ。



横山


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