●更新日 12/11●
働く人の憂鬱シリーズ〜彫師の憂鬱〜
刺青は、1811年〜1948年までの約140年にもわたって、日本では公的には禁じられた行為でした。 彫師になる為に必要なものはなんですか? やる気と根性だね。 弟子入りとかはしないんですか? そういうのもあるね。 僕の場合は、某先生(彫師)のところで働きながら技術を磨いて、独立しました。 最近は刺青が入った若者をよく見るようになりましたが、昔と比べて客層は変わりましたか? お客さんは昔より増えたかな。 アンダーグラウンドだった刺青もそれだけ認められてきたってことじゃないかな。 年間で一番忙しいのはいつですか? 6月〜7月にかけてお客さんが増えるね。 夏に向けて刺青を入れたいってお客さんが多い。 タトゥーと刺青の違いは? 人によっては、和彫りを刺青、洋彫りをタトゥーと言ったり、手彫りを刺青、機械彫りをタトゥーと言ったり色々だけど、基本的には同じだと思います。 1日に何人ぐらい彫りますか? 僕は2人までです。 お客さんにとっては一生ものだし、彫る方としても集中力が必要ですからね。 2人以上は集中力が持ちません。 彫師になってよかったことは? 自分の作品を気に入ってくれているお客さんがいるってことかな。 では、彫師をやっていて困ったことは? たまに、女子高生とかが年をごまかして刺青を入れに来ることですね。 無理だと言ってもなかなか解ってくれない…。 女子高生に彫ったら、こっちが捕まりますからね。卒業してから来いって感じです。 もちろん、彫る前に必ず身分証で年齢を確認します。 一般的に刺青は痛いと言うイメージがありますが、刺青を入れて一番痛い場所はどこですか? 人によるみたいですよ。 僕の場合はケツが一番痛かったかな(笑) 最後に、これから刺青を入れたいと思っている方へ一言!! 龍と蝶を見れば、その彫師の実力がわかります。 一生消えないものを彫るんだから、彫師は慎重に選んでください。 いかがでしたか? 最近は、カバーアップ(今あるタトゥーの上から別のデザインのタトゥーを彫ること)のお客さんも増えているそうです。 これから刺青を入れたいと思っている方は、カバーアップなんてしなくてもいいように慎重にデザインと彫師を選びましょう。 島 雷鹿 |
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