●更新日 12/03●

浮気三昧のリストラ夫


三十代の奥さんから、『失業中の夫の行動を調べてほしい』との依頼があった。
リストラにあった夫の代わりに仕事をしている為、時間が無く、職場の方に来てほしいとのこと。
住所を頼りに向かうと、そこには、ファッションヘルスの看板が…。

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とりあえず受付で名前を告げると、美人妻が出てきた。
「夫が半年前にリストラで解雇され、その後何社か面接に行ったけど不採用。ローンもあるので、私が時給のいいヘルスで働き出した」
もちろん夫には、ホテルの掃除婦とウソをついている。

なんでも、数日前にローン会社から夫宛に明細が届き、中を開けてビックリ。
六百万円も借りていることが解ったという。夫は実家の妹に貸したというがどうも怪しい。
最近は就職活動をしている気配もないし、調べて欲しいというわけ。

早速三日間の調査を開始した。

夫は妻が出勤後パチンコ店へ。


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三万円程使うと郵便局に行って五万円下ろし、パチンコ店に戻った。結局八万円すった…。
午後五時にスーパーでメモ片手に買い物をして家に帰り、洗濯物を取り込む。午後八時に妻は帰宅。

次の日の行動もほぼ同じである。

三日目、夫はパチンコ店を素通りし喫茶店へ。


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ランチを食べながら競馬新聞を読んでいる。
パチンコの次は競馬か…と思っていたら、女性が夫の席へ。よく見るとパチンコ店のカウンター女の子だ。

私は、隣の席に座り会話を聞いた。
夫は、「妻は風俗店で働いているからお金の心配は無い。妻は俺にベタ惚れで謝れば何でも許してくれる。美人で指名が多いから、たくさんお金を稼いでくる」と自慢話。
会話の録音に成功したが、妻の気持ちを考えて、夫の行動は口頭で報告した。


妻は、郵便局に口座があることも、仕事がバレていたことも知らなかった。
涙を流す妻を目の前に、なんて慰めていいのか…。

結局、私は妻の友人ということで話し合いに同席。
夫は知らないと繰り返すばかりでラチがあかない。仕方ないので撮影した写真を見せると、今度は開き直り、風俗店で働く妻を責めだした。

夫は浮気相手とのデートが見つからないように、妻を尾行して勤務先を確認したらしい。

妻はその日から家に帰らず、揉めたが借金八十万円を妻が負担するという条件で離婚した。
現在は、まじめな男性と再婚して幸せに暮らしているという。



女探偵ノゾミ


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