●更新日 11/17●

京都風情が残る街、京都・木屋町


血なまぐさく、怒濤のように激しい歴史の舞台となった街、木屋町。

写真

今は新旧の飲食店や遊戯施設が乱立する繁華街である。
しかし近年、木屋町では犯罪が多発し、平成14年には、京都府内で戦後最悪となる65082件もの犯罪が起こった。
さらなる犯罪の増加を抑止する為に、平成17年10月7日、木屋町、祇園、河原町に特別警察隊を約120名配置した。

警察隊が配置されて、約一年、かなりの成果を上げていると聞き、木屋町に向かった。
深夜1時、わずか500メートル程の歓楽街に、若い男女が続々と集まってくる。
この時間に大声で叫ぶ者、ナンパしている者、7、8人で屯してる者がいる。

写真

これでは、犯罪が起こっても不思議ではない雰囲気を醸し出している。
しかし、この歓楽街中央にある立誠小学校跡地に陣取る警察隊の目があってか、若者達はこれと言って目立った騒ぎは起こさない。

写真
小学校跡地に駐留する警察隊

近場に住む男性に話を聞いてみたところ・・・
「今は、かなり落ち着いたもんだよ。
以前は、毎日のように若者による乱闘事件があったし、風俗店の呼び込みも酷かったよ。
この道を避けて通ってたぐらいだからね」

警察隊が配置される前は、相当酷かったらしい・・・
確かに、警察隊を配置せざるを得ないのは頷ける。

この歓楽街を抜けると、先ほどまでの喧騒はなく、落ち着いた佇まいをみせている。

写真

が、落ち着いた佇まいなのは表面上だけで、夕方から翌朝まで人通りが少ないこの場所では、ひったくりが最も多い地区なのだ。

しかし、明治維新の舞台となった木屋町には、現代の新選組となるべく警察隊が配置に付き、古都京都を守ろうとしているのだ。
池田屋事件の様に京都の街に火を放とうなど考える者が出てこなければよいのだが・・・



チープ彦坂


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事