●更新日 １１／１３●
働く人の憂鬱シリーズ〜占い師の憂鬱〜
ここ何年か、日本では占いブームが続いている。
占い方も西洋占星術、四柱推命、手相、算命学などの本格的なものから、犬占い、色占い、妖怪占いなどのバラエティーに富んだものまで様々。
『占いなんか興味ない』と言いつつも、たまたま見た雑誌に占いが載っているとついつい見てしまう人も多いはず！
神秘のベールに包まれたイメージがある占い師ですが、占い師だって人間。憂鬱もあるはずです。
今回は、ベテランの占い師Ａ氏と、占い師歴2年の若手占い師Ｂ氏にお話を伺いました！！
占い師になったきっかけを教えてください
Ｂ氏：たまたま知り合って仲良くなった先輩が占い師で、一緒に遊んでいるうちに占いの世界に興味を持ちました。
どうすれば占い師になれるのですか？
Ｂ氏：僕の場合は、その先輩に弟子入りして勉強しました。
お客さんから一番占ってほしいと頼まれることは？
Ａ氏：女性のお客さんが1人で来た場合は、だいたい人間関係の悩みが多いですね。
Ｂ氏：一番多いのは恋愛関係ですね。カップルで相性を占いに来たり、結婚の相談に来たり・・・。
現在、様々な種類の占いがありますが、どの占い方が一番当たりますか？
Ｂ氏：簡単に説明すると、占いは、命・卜・相（めい・ぼく・そう）という3種類に分かれます。
命とは、その人の運命や宿命を、卜とは、その人が関わりあう事柄を、相とは、その人の姿を見て人相や手相などを、占うものです。
『どの占いが当たるのか』というよりは、目的に応じて、使い分けたり組み合わせたりするものです。
占いの世界は深いのです。
占いの料金は？
Ａ氏：1回5000円です。
Ｂ氏：1件3000円です。
お客さんを占う時のコツは？
Ａ氏：人の悩みというものは、お金、人間関係、仕事、健康の４種類しかないので、お客さんの顔を見て大体の予想を付けます。仕事帰りの人などは『仕事で悩んでますね？』と言うと、一気に信頼度があがってやりやすくなるんです。
無責任を言い切る責任がある、ということを常に言い聞かせないとだめですね。
最近の占いブームをどう思いますか？
Ａ氏：現在、日本には４万人近い占い師が居るそうですが、そのほとんどが、ろくに勉強もしないで占い師になった人達ばかりです。知識も経験もない占い師が多すぎます。
テレビで自分の番組を持っている某占い師も、本人が占いを勉強したのかどうかは知りませんが、占いというよりは精神論を語っているだけに聞こえます。
Ｂ氏：最近はブームの影響なのか、占い依存症のお客様が増えています。
インターネットや電話の占いも利用し、私以外の占い師の所にも通っているようですが、占いに頼りすぎてはいけません。占いは確実に当たるとは限らないのです。
占い師になってよかったことは？
Ａ氏：良かったことというよりは、ちょっとした快感なんですけど、冷やかしで来たお客さんの悩みをズバリ当てた時はうれしいです。お客さんの反応（ビックリした顔）を見るのが好きです。
Ｂ氏：自分を頼ってくれるお客さんがいることかな。
では、逆に困ったことや失敗談があったら聞かせてください
Ａ氏：当たらなかったからと店の外で嫌がらせをされたことがあります。
それと、最近では、インターネットで『あそこは当たらない』という書き込みをされたりしますね。外れてしまったとはいえ…困ります。
Ｂ氏：今の所、占いだけでは食べていけないってことですかね。元々副業のつもりで始めたので、そんなに困ってもないですけど。
占い以外はどんな仕事をしているんですか？
Ｂ氏：それは言えません。一応イメージとかも大事な職業ですし（笑）
まぁ、インターネット関係とだけ言っておきましょう！
占いに行こうと思っている読者の為に、インチキな占い師の見分け方を教えてください
Ｂ氏：そうですね・・・極端に値段の高い占い師は怪しいですね。
占いに決まった値段はないんですが、だいたいの相場（3000円〜6000円ぐらいだそうです）はありますので、高すぎるところは怪しいです。まぁ有名な占い師でもない限り1万円を超えることはほとんどないと思います。
某有名占い師は1件10万円という噂を聞いたことはありますが・・・。
最後に占い師を目指している人々にメッセージを！！
Ａ氏：占い師には、話術が必要です。知識だけじゃなく話術も磨きましょう！
Ｂ氏：真剣に悩んでいるお客様もいますので、ブームに便乗して興味本位で占い師になるようなことは止めてください。
本当に占いが好きで占い師になりたいのであれば、資格が必要な職業でもないし、きっと占い師としてやっていけるでしょう。
いかがでしたか？
占い師には、本当に当たる占い師もいるし、明らかに適当な占い師もいるそうです。
これから占いに行くという人は、適当な占い師に注意しましょう！
島 雷鹿
