●更新日 11/06●

伝説の化け物たちを見た!


東京都上野の国立科学博物館「化け物の文化誌展」が開催された。
これはズバリ「化け物」の展覧会。
しかも“天下の”国立科学博物館と秋篠宮さまも参加している「生き物文化誌学会」主催!

会場では「化け物」に関する様々な資料を展示。
最大の目玉は数々の「ミイラ」!



黒い塊は「人間のミイラ」の一部。
「人間のミイラ」は大名の間で薬として使用されていた。
国立科学博物館の主任研究官、鈴木一義先生によると

「エジプトの王のミイラは遺体を薬草に漬けて作るので、最高級の薬だったのです」



そして「天狗のミイラ」
八戸藩南部家
旧蔵とされるもの。
体は小柄、頭は大きい。
足は鳥のような形で、羽毛も残っている!



「人魚のミイラ」
同じく八戸藩南部家旧蔵とされるもの。
奇形なのか二つの顔がくっついている。
因みに八戸藩は、他に「人魚の爪、肉、足皮」等も収集している素敵な藩だ。



「人魚のミイラ」
こちらは原野農芸博物館の創設者、原野喜一郎氏が収集。
首や手が長く、鋭い牙、爪が凶暴そう。

どちらの人魚も童話『人魚姫』とかけ離れたグロテスクな外見。



「河童の手」
浅草の曹源寺に祀られている、とてもありがたいもの。
小さな手だがよく見ると指の間には水かきがある!

ついに見た伝説の化け物達に大感激!

と思ったら、科学博物館の鑑定によると八戸藩南部家旧蔵の「天狗」と「人魚」のミイラは、職人によって作られたものである可能性が高い!?
猫や鳥の骨を加工したり、魚の骨や木、張り子を組み合わせたりして作られている!?



しかしUMA(ユーマ・未確認動物)肯定派の同志の皆さん、ガッカリすることはありません。
これは自分達が人類初の発見者になれるチャンス!

「『化け物』を見えないからと否定するのではなく、『なぜ見えないのか?』証明することが大切なのです」(鈴木先生)

今後も様々な方法で「化け物」探しの旅は続く。
夢とロマン…いや、UMAとロマンは永久に不滅です!



リ・コウジ


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