●更新日 10/29●

裁判傍聴記〜フジテレビにテロ??〜


今月の10月15日に行われた裁判の傍聴記。

被告人は以前、海上保安庁に勤めていて、現在会社員の50歳男性。
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罪名は威力業務妨害


事件の内容は、

今年の7月17日午前9時41分、被告人は自宅から警視庁に「フジテレビにテロを起こす」と電話。
警視庁はフジテレビに連絡をし、警備員28名がフジテレビの社内・付近を捜査する事になり、通常の業務が出来なくなった。

というもの。


罪状認否では、
被告人「“フジテレビにテロを起こす”ではなく、“フジテレビに爆弾を仕掛ける”と言ったと思います」
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と、文言についてだけ否認。(どっちでも意味合いとしては変わらない気もするんだけれど…)

被告人は取り調べで、
「たまたまついていたテレビがつまらなかったのでやった。直接フジテレビに電話しただけじゃ本気にしないと思ったので、警視庁に電話して、警察から連絡があれば本気にすると思った」と供述したらしい。

電話した月曜日の9時41分頃は、「とくダネ!」の放送時間ですね。

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そんなにつまらなかったのかね?丁度、血液型選手権やってる時間帯かな?

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それならわかる気もするけど、こんな事やらなくても…。
しかも、この日は海の日なんですね。海上保安庁に勤めていた男が、よりによって海の日にこんな事やっちゃうなんて…。


で、検察官からの被告人質問。

検察官「海上保安庁では何やってました?」
被告人「警備です」
検察官「その時、今回の様なウソの内容の電話がかってきたら、どんな対応してました?」
被告人「え〜、そういう事はなかったです」
検察官「そういう事聞いてんじゃなくて、もしあったら、どうなります?」
被告人「対応に追われると思います」
検察官「ですよね?あと、110番に電話するなら分かるけど、104で警視庁の番号調べて、わざわざ一般の電話に連絡したのはなんで?」
被告人「思いつきませんでした。警視庁の番号ホントに知らなくて…」

普通、警視庁の電話番号なんか知らないよ。
検察官もそういう事を質問してる訳じゃないんだけどねぇ。
なんか、ダメそうな男なんだよなぁ。
フジテレビに対し、未だに謝罪文のひとつも出してないらしいんだけど、その理由が“お金がないから”だとさ!



その答えには、さすがに裁判官が怒ってましたね。
「お金は後の話でしょ!金額と受け取るか否かは、向こうが決める事なんだから」って。


反省してるなら、とりあえずは被害者に対して謝るのが筋でしょ。



では、今回はこれにて閉廷!



阿曽山大噴火 写真


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