●更新日 10/24●

もし核ミサイルが飛んできたら…


10月9日、北朝鮮が核実験実施を発表、全世界を震撼させた。

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もし核ミサイルが飛んできたら…。
そんな恐ろしい事態が起きたとき、心強い存在なのが「核シェルター」
地下に作られた、核ミサイルから身を守る頑丈な部屋だ。

兵庫県にある“防災シェルターのパイオニア”織部精機製作所に、核シェルターについて聞いてみた。
気になる耐久力は

「広島級(12t〜15t)の威力のミサイルが落ちた場合、爆心地から660m離れた場所で衝撃に耐えられるものが基準になっています」

建設費は条件にもよるが、自宅の地下に作る場合で約1500万円
その他、空気中の放射能を除去する「換気装置」(170万円)、放射能が安全な量に減少するまでの2週間を過ごせるだけの水、食料、薬品、燃料等が必要となる。
トイレは簡易トイレ、風呂は当然ない。

しかし、いくら自宅に核シェルターを作っても、外出中に核ミサイルが飛んできたら意味がない。そんなときは

「地下鉄の駅等、地下の、それも出入り口から遠い所に避難することです」

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東京メトロの「国会議事堂前駅は核シェルター」という都市伝説があるが、これはあながち的外れな話ではない。
カーブになっているホームは爆風の威力を削ぐ効果がある。
同じ地下なら不謹慎だがデパートの地下に避難すれば食料も確保できる。

「爆発直後は1時間外にいるだけで致死量の放射能を浴びます。家には帰らずとにかく地下に2週間避難することです」

核シェルターがなくても「知識」があるだけで生存率は変わってくるという。
ただ建設業界最大手の大成建設では

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金がかかり、安全性も不確かな「核シェルター」を個人で作っても意味がないのでは?という話もあった。

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考えてみれば今は迎撃システムで、核ミサイルから国民を守る時代。
核シェルターで身を守るという発想は少し時代遅れなのか?

しかし最も時代遅れなのは

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核を持てば相手を屈服させることができると思っている金正日だ。



リ・コウジ 写真


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