●更新日 09/27●

海外で活躍したい人必見!


ゴジラ松井、イチロー等、海外を舞台に体一つでトップとして活躍する日本人スポーツ選手。
しかしスポーツの才能がなくても、海外で日本人が体一つでトップとして活躍できる世界があるのをご存知だろうか?

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『初生ひな鑑別師』

卵からかえったばかりの初生ひな(ヒヨコ)の雄、雌を見分ける技術者。
日本人初生ひな鑑別師は現在、世界14ヶ国で大活躍中。

養鶏では卵を産まない雄は淘汰される。
ヒヨコの雄雌は20日ぐらいで区別がつくようになるが養鶏場にはヒヨコが何万羽もいるので、それまで待っていては、多額の餌代、管理費が無駄になる。
そこで鑑別師が必要になってくるのだが、日本の鑑別技術は世界一と言われている。
その鑑別方法はヒヨコの肛門を開き、生殖突起を見る。

写真 コレがそう


しかし素人には突起の違いどころか突起すらも分からず、それを僅か数秒で正確に鑑別する鑑別師の技術はまさに匠。
毎年行われている「全日本初生雛雌雄鑑別選手権大会」では100羽のヒヨコを3分で鑑別したという神業的記録があり

「かつて新幹線、ソニーのトランジスタ、初生ひな鑑別は日本の三大技術と言われていました」

((社)畜産技術協会 初雛鑑別部 野寺厚部長)



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仕事は毎日1万羽のヒヨコを鑑別するので座りっぱなしのハードな作業になるが、養鶏業界には欠かせない重要な存在であり花形!
そんな初生ひな鑑別師は、元々忍耐強く、指先の感覚がすぐれている日本人に適した職業。
鑑別師になるには、まず「鑑別師養成所」に入所する必要がある。
入所できるのは毎年10名と狭き門だが、入所試験では本人のやる気が重視されるので、海外で仕事をしたい人は挑戦する価値はあるかも。

しかし残念ながら応募資格は25歳まで。
年収も約500万と決して高くないが、異国で活躍するロマンはお金で買えない。

「私もドイツで『マイスター(職人の最上位)』と呼ばれていました」(野寺氏)

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初生ひな鑑別師の卵になれば、世界に羽ばたけるかもしれないぞ!



リ・コウジ 写真


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