●更新日 09/02●

最強の萌え戦士


警視庁捜査4課。

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通称『マル暴』と呼ばれ暴力団の取締り、組織犯罪の捜査等を行っている。

このマル暴の刑事、暴力団を取締まるだけあってヤクザ以上にヤクザみたいな猛者達だという。
ある組織犯罪でマル暴の取調べを受けたAさんは、彼等の容姿をこう思い起こす。

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「顔にキズのある人、柔道の山下をスキンヘッドにしたような人…」

その人相の悪さたるや、Aさんの自宅にマル暴の刑事達が家宅捜索に訪れたときには、

「家族は暴力団が来たと思ったほど」

という。


そしていざ、取り調べを始める前にスキンヘッドの刑事が、Aさんを睨みつけ言ったのはこうだ。

「手前、手出しても構わんぞ。だが公妨(公務執行妨害)みてえな甘いもんつかねえぞ。生きるか、死ぬかどっちかだ

更にAさんが容疑を否認する度に、拳を机に叩きつけ怒鳴る。
その音は外の廊下にまで響き渡る。
このような取調べが何時間も続 いたという。

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Aさんと同じ留置所内には、名前を聞けば泣く子も黙るような団体の人達もいたそうだが、
最初こそ威勢のいい彼らも、マル暴の取調べのあまりの迫力に恐怖を感じ たのか、
「取調べの後、顔を真っ青にして戻ってきた人もいましたよ」
と、Aさんは振り返る。
尚、常習犯らの間では、マル暴で受ける取調べに比べれば、他の課で受ける取調べはとても穏やかに感じてしまうというのが常識だそうだ。



また、マル暴の刑事がAさんに話して聞かせたという、事件現場での話も恐ろしい。

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▲イメージ

ある指名手配犯が潜伏中と聞き、中国マフィアのアジトに突入したマル暴。
そこには5人の中国マフィアがいた。

「動くな!」

相手が日本の暴力団なら、これで一件落着。
しかし、中国マフィアはいきなり青龍刀を持って切りつけてきた。
さすがのマル暴もこのときは動揺したが、
それでも最後は拳銃を使わずに逮捕したというから“マル暴恐るべし”!
こんな修羅場を潜り抜けていれば、顔にキズができてもおかしくはない。




さて、そんな怖いマル暴の刑事だが、Aさんが拘留中は甘いものをくれたり、
釈放された後にはご飯を奢ってくれたことがあるという。

・・・これはいわゆる、アレか、


ツンデレというヤツか?

いやいや、同じツンデレなら、記者は取調室ではなく喫茶店へ行きたいが。




・・・“最強のツンデレ”マル暴は、今日も平和を守る為、悪人退治に萌え燃えているはずだ。



リ・コウジ 写真


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