●更新日 07/30●

侵入捜査で見つかったのは


今回は、調査の結果で時々ある、何も無い結果で終る調査についてお話します。



ご依頼者様は、千葉県在住のS子さん(35)
お仕事はごくごく普通の主婦です。

今回の依頼内容は・・・

写真

家が留守の時に、誰かが部屋に入り込んで下着を盗んだり、寝室を物色しているようなので、調べて何とかしてほしい との事。

「誰かに恨まれるような事は?」
「全く心当たりがありません。」


ご依頼者様との話の中で、手がかりとなるような点が何も 掴めなかった為、私は、さっそく次の日からS子さん宅を張り込むことに・・・。





まずは家を見てビックリ!!

高級住宅街の一角にある煉瓦調のおしゃれな一軒家だったんです。

写真

この家の玄関周辺を詳細に点検していると、なんとホームセキュリティが完備されていて一歩でも敷地内に侵入しようものなら警報装置が作動し、即座にガードマンが駆けつける仕組み。


これじゃあ、部屋に入るどころか家にも近づけない!

私はそう判断し、ご依頼者様に電話を入れましたが・・・。



「本当に、本当に誰かが部屋に入るんです! お金は払いますから調査を続けてください!!」

そうまで言われ ては、警備に見落としている何かがあるのかもしれない。
また、警備をどうにかする方法がその犯人が持っているのかもしれない。依頼者さまの不安を拭う為にも、調査を続行することにしました。


そして6日目・・・。






とうとう、動きが有りましたよ!!





写真

不振な男が家の周りをうろつき出したんです。

私たちはすぐさま犯人を尾行し始めたのですが、よくよく見るとどこかで見たことがある男。

「誰だったっけな〜」などと考えながら跡をつけると、たびたび後ろを振り返ったり、Uターンしたり妙な行動をとり出しました。




写真

そして突然、小走りになったかと思うと、アパートの中に入って行ったのです。





「えっ!! このアパートって・・・!?」





この不審な男の正体は、なんと別の探偵事務所の調査員!
どうやらご依頼者様は 私だけではなく、あちこちの探偵に調査を依頼していたようなんです。


結局、約3ヶ月間ずっと張り込みを続けましたが、その後不審者が現れることは一度もなく調査は終了。
しかし、その結果を依頼者さまに報告すると、3ヶ月何も無かったとう結果に満足されたのか、凄く安心された顔をされました。

このように、結果を見れば何事も無かったということで終る調査もありますが、依頼者さまは自分の疑念に白黒付ける為に依頼をされる。

そういうケースも多々有るとういお話でした。



女探偵 ノゾミ


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事