●更新日 07/26●

みた事ある? イマドキの見世物小屋


お祭りや縁日に、どこからかやってくる見世物小屋
賑やかな境内の隅で、あやしい光を放つ見世物。


現在、日本で見世物小屋を運営しているのは2団体のみ。
絶滅の危機には違いないが、
最近は見世物の世界にも新鋭のグループが登場、懐古的な人気も相まって、ちょっとした人気を博しているという。

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▲靖国神社『みたままつり』


今回取材をしたのは、昭和の香りのするオシャレでポップなグループ

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デリシャスウィートス


・・・開演。
メンバーの掛け声が響く。

「本場!プノンペンのマジックをお見せします!」

1ヶ月猛特訓をしてマスターした『人体入れ替えマジック』を披露するという。
観客も未知のあやしいマジックに興味深々。
果たして『プノンペン仕込みのマジック』とは…!?

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箱に入った人が入れ替わる、普通のマジックでした…。
しかし、この『胡散臭さ』も見世物小屋の醍醐味!
客席からは大きな拍手。



さて、見世物小屋というあやしい空間で働く彼女達はどんな人達なのか?

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リーダーのチャーマァに話を聞いてみた。

「メンバーは元々、ライブハウスを中心に活動していましたが、
ライブハウスでのショーを見た見世物小屋の関係者から声を掛けられ て、見世物小屋の世界へ入りました。」


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ステージは一回約15分、それを一晩で15回!
しかも小屋には空調設備はなく、非常にハードな環境だが…

「見世物小屋には独特の魅力がありますから、そこでショーができるのは嬉しくて、ハードさはあまり気になりませんね。
ライブハウスでのショーと違って、見世物小屋には年齢制限がないので、子供からお年寄りまで見てもらえるのも面白いです。」




こうして話を聞いてみると、見世物小屋のあやしいイメージとは正反対、
気さくで優しいお姉さんではないか!

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彼女達が6月にリリースしたファーストアルバム『それゆけ!ハレンチ!スットンキョ!』は演劇界の大物J.A.シーザーも大絶賛の話題作。

見世物と聞いて「蛇女」等のおどろおどろしい、古典的な演目を想像された方は、少々驚いたのではないだろうか。
老若男女問わず楽しそうに彼女達のショーを観ている。

『プノンペン仕込みのマジック』ではなく
『みる者を楽しい気分にする』、それが彼女達の最も得意な『マジック』なのだろう。



リ・コウジ 写真


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