●更新日 07/01●

イタリア、3−0完勝でウクライナを下し準決勝進出


準々決勝
イタリア vs ウクライナ
   3 − 0


初出場でベスト8進出は快挙といっていいウクライナ。決勝トーナメント1回戦ではスイスをフルタイムドロー後のPKで下している。
対するイタリアも、オーストラリア戦を後半ロスタイムに手にしたPKの1点で勝ち上がっている。

初戦以降は無失点のウクライナと、ここまで1失点のみのイタリア。
どちらも守備に自信を持っているチームという印象が強く、先にその堅守を破ったチームが圧倒的に有利といえるだろう。


まだボールが落ち着かない前半4分、イタリアはMFカモラネージが自陣からボールを持つと、ここから一気にエリア前までドリブルで駆け上がり、試合序盤から攻勢をかける。

続く5分、今度はウクライナにチャンス到来。
左サイドにいたシェフチェンコに鋭いサイドチェンジパスが通り、シェフチェンコはゴールエリア内にスルーパスを供給するも、これを受けたMFカリニチェンコのラストパスは通らずシュートまで持ち込めない。

互角の攻防を見せた直後の6分、イタリアは右サイドバックのザンブロッタがトッティとのワンツーで抜け出し、ドリブルで切れ込む。 エリア前まで持ち込むと、DFルソルの股間を抜く強烈な左足ミドルシュートはGKショフコフスキーの手を弾き、イタリア先制のゴール!


戦前の予想とは裏腹に立ち上がりから試合が動き、ウクライナは苦しいスタートとなった。
ウクライナはイタリアで長年プレーしてきたシェフチェンコを軸に攻め込むが、逆にイタリアもシェフチェンコを熟知している。
イタリアは組織的なディフェンスでウクライナにシュートすらほとんど許さない。

ウクライナはアクシデントもあり、前半だけでスビデルスキーとルソルのDF2人を交代せざるを得ないという苦しいハーフタイムを迎えることになった。


後半に入り、ウクライナは出だしから攻めに転じる。
5分には右CKからこぼれ球を右からクロスで放り込むと、一番ファーサイドに居たフシンがヘディングシュート。しかしこれをGKブッフォンがポストに頭をぶつけながらもブロック。

さらに8分、FWボロベイの右クロスから、怒涛の波状攻撃を見せるがこれも得点にはならず。

そして12分、今度はMFグセフがシュートを放つがブッフォンが弾く。そのこぼれ球をカリニチェンコが合わせるが、今度はザンブロッタがブロックして1点が遠い。

この攻撃で得点できなかったことがウクライナの運命を決定付けた。
直後の14分、トッティが左ショートCKを繋ぎクロスをあげ、カンナバーロのヘディングは空振りするも、ボールの放物線上に詰めていたFWトニがヘディングシュート!


これがきれいに決まってイタリアに待望の追加点が生まれる。

さらに24分、DFグロッソのスルーパスを受けたザンブロッタがエリア内に入り、ワンタッチでDFの間を縫ってゴール前のトニにパス。
これをトニがあっさり決めて3−0とウクライナを突き放す。


3点差を得たイタリアが残り20分を無失点で乗り切ることは容易く、ウクライナの猛攻を受けながらもどことなく余裕の受け流し。
結局タイムアップまでこのまま時間を埋めていき、終わってみればイタリアは今回も完封勝利となった。


準決勝ではいよいよ開催国ドイツと当たる。完全アウェーの厳しい試合となるが、セリエA得点王トニの調子も上向いており、ここまで来て一歩退くような真似はしないだろう。



シェリー


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