●更新日 07/01●

PK決着でドイツが準々決勝に進出


準々決勝
ドイツ vs アルゼンチン
   1 − 1
  (PK 4−2)



決勝トーナメント1回戦を終え、ベスト8が出揃った。
残ったのはドイツ、アルゼンチン、イタリア、ウクライナ、イングランド、ポルトガル、ブラジル、フランスのいずれ劣らぬ強豪揃い。
8カ国中、優勝経験のある国が6カ国というのも期待感を倍増させてくれる。

黄金カード連発の準々決勝のファーストマッチはドイツvsアルゼンチン。
1回戦でスウェーデン相手に危なげなく完封勝利を果たしたドイツと、延長でメキシコを辛くも下したアルゼンチン。
1回戦の勢いはドイツにあるが、中休みを挟んだ後ということもあり、アルゼンチンもしっかり修正を施してこの試合に臨んでいるはず。


バラック、ソリン両主将のマイクによる宣言のあとキックオフ。
オリンピアシュタディオンはアルゼンチンがボールをもっただけで大ブーイング。早速ドイツサポーターはアウェイの洗礼を浴びせていく。

序盤はどちらも堅実なプレーで、相手にボールを渡しても最後まで仕事をさせず、自ずとセットプレイからのチャンスメイクが目に付く。

16分、ドイツは流れの中から右サイドにいたMFシュナイダーがバラックの動きをよく見てセンタリング。バラックはDFの間にトップスピードで入り込み、ヘディングシュートを決めるもこれは枠を大きく外れる。

試合が進むにつれて次第にボール支配率を上げてきたアルゼンチンは、左サイドバックのソリンのボールタッチの機会を増やしドイツゴールを目指す。
しかしドイツは団子状のディフェンスでピンチを作らず、シュートすらほとんど許さない。

前半は相手の長所を徹底的に消しあう攻防が続き、静かに終了のホイッスルを迎えた。


ところが後半に入るといきなり試合は激しく動き出す。
4分、アルゼンチンはリケルメの右CKから、エリア内に入っていたDFのアジャラがヘディングシュート!
ボールはGKレーマンとラームの間を抜けてゴールネットを揺らし均衡が破れた。


前に出て同点を目指すドイツは19分、シュバインシュタイガーの左CKからのこぼれ球をバラックが左足で叩きつけたが、これをアジャラがブロックして枠に飛ばさせない。
この際にゴール前の混戦でクローゼのヒザがGKアボンダンシエリに入ってしまい負傷。26分にはプレー続行不可能となりアルゼンチンはGKフランコ投入を余儀なくされる。

35分、攻め続けたドイツにビッグチャンスが到来する。
左サイドに張っていたバラックがボールを止めてセンタリング。これを途中交代のボロウスキがヘッドで繋ぎ、最後は今大会5点目となるクローゼのヘッドでついに同点!


これで再度攻めに転じるアルゼンチンだったが、再び得点を呼び込むことは出来ず、準々決勝は初戦から延長戦に。


延長前半は前半のプレイバックのようにお互いの良さを消しあう展開。
後半は前半よりも動きがあったが、得点を無理に奪いに行くというよりは、ギャンブルをせず失点をしないことに重点が置かれたやりとりが続いた。

結局試合は30分の延長戦でも決着がつかず、1−1のドロー。PK戦に入ることに。
アルゼンチンはGKフランコが途中出場という不安要素があり、果たしてその予感は的中する。

ドイツはノイビル、負傷しているバラックが連続で決める。
アルゼンチン二人目は今日得点を決めていたアジャラだったが、ボールはレーマンの懐に収まり失敗!
ドイツは続くポドルスキ、ボロウスキが確実に決めるが、アルゼンチンは4人目に蹴った途中出場のカンビアッソが止められ万事休す。


PK戦を4−2で制したドイツが、これでベスト4入り一番乗りを果たした。
勝ち進むにつれてドイツサポーターの一体感は増すばかり。今日のPK勝利もホームの力は確実に作用していたように思える。



ヤマダ


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