●更新日 06/28

ロナウドのW杯最多得点記録達成!ブラジル、圧勝でベスト8へ


決勝トーナメント1回戦
ブラジル(F組1位) vs ガーナ(E組2位)
         3 − 0



1次リーグ最終戦となった日本との戦いで、ブラジルの強さは嫌というほど身に染みて分かっている。大会前から優勝候補の筆頭に挙げられ、その注目度はドイツでも特に高い。
決勝トーナメントに向けて1次リーグから徐々に調子を上げていくのがブラジル流であり、一発勝負の続くトーナメント戦こそが、ブラジルの本領発揮の場といえる。

かたや初出場のガーナだが、1次リーグではチェコとアメリカを破り堂々の決勝トーナメント進出。
唯一アフリカ勢として生き残った意地を見せ、世界をあっと言わせることが出来るだろうか。


前半開始からエンジン全開のブラジルは5分、かなり高めに張ったガーナDF陣の隙をついてカカが中央からスルーパス。これに反応したロナウドが飛び出し、最後はキーパーをまたぎフェイントでかわし、右足アウトサイドでゴールに流し込み、憎いまでの落ち着きぶりであっさりと先制点を奪った。

このゴールでロナウドはワールドカップ通算得点を15点とし、西ドイツの“爆撃機”ゲルト・ミュラーの14得点を抜き、歴代単独1位となった。

反撃に出るガーナはここから攻勢に転じる。
しばらくブラジルを押し込む展開が続き、24分には中央ムンタリからのスルーパスをFWアモアーがワントラップからシュート!しかしこれはゴール右に外れる。

42分にはムンタリの左CKを、FWアレックス・テキエ・メンサーが高い打点から打ち下ろしたヘディングシュート。
これを至近距離の真正面で受けたGKジダがどうにか右足でブロックし、ガーナは惜しいチャンスを逃がす。

1点先取してからは押し込まれていた印象の強かったブラジルだが、前半ロスタイムに貴重な追加点を叩き出す。
まずはDFルシオがセンターサークルまでドリブルで上がり右サイドにパス。
このパスに重なってしまったカカとカフーだったが、絶妙な修正を施しカカからカフーへ短い縦パスを通す。
これを受けたカフーがエリア内からグラウンダーのラストパスをDF3人とGKの間を通してゴール前に入れると、詰めていたアドリアーノは触るだけで1点のごっつぁんゴールで追加点。

ブラジルは得点機を確実に決めて2点差に突き放し、前半を理想的な形で終わらせた。


後半に入ると、ガーナは何としてでも点を取りにいこうと、積極的に前に出て行く。
しかし何度かチャンスは作るものの、守りを固めた布陣のブラジルに対しシュートがなかなか枠に飛ばない。
時間の経過とともに焦るガーナは36分、FWギャンがエリア内でシミュレーションを取られ、この日2枚目のイエローカードで退場。

これで気落ちしたのか、39分にガーナは再び高い位置でディフェンスラインの裏を取られる。
ブラジルMFゼ・ロベルトが抜け出し、GKキングストンをボールタッチだけでかわし悠々とゴールを決めて3点目。

ここからブラジルは手を休めることもなく、さらに両チーム得点を狙い合う激しい展開が続いたが、試合は3−0のままでタイムアップ。

「楽勝」と言っていい試合展開に、ロナウドの得点記録がついて勢いが止まらないブラジル。
ブラジルを敗ることが出来るチームは、準々決勝に残った7チームに果たして存在するのだろうか。



シェリー


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