●更新日 06/25●

開催国ドイツ、8強進出一番乗り


決勝トーナメント1回戦
ドイツ(A組1位) vs スウェーデン(B組2位)
        2 − 0


開催国のノルマともいうべき決勝トーナメント進出を3戦全勝で危なげなく果たしたドイツ。
対するスウェーデンは、B組初戦のトリニダード・トバゴ戦まさかの引き分けでスタートダッシュに躓いたものの、1次リーグが終わってみれば1勝2分の勝ち点5できっちり予選通過。
ここまでの勢いとホームの利を考えればドイツ優位は動かないが、スウェーデンから最遠の開催地ミュンヘンには、熱心なスウェーデンサポーター達がスタジアムの一角を成した。


前半開始早々の4分、縦パス1本からゴール前でチャンスを作るドイツ。
素早いパス回しからクローゼがゴールエリア内に侵入し、スウェーデンGKイサクションと激突。
キーパーチャージかと思われたがホイッスルは鳴らず、こぼれ球をFWポドルスキが無人のゴールに蹴り込み早くもドイツが先制。

大歓声とコールに包まれるアリアンツアレーナ。
このホームの圧倒的な声援の迫力に包まれると、過去ワールドカップ17回の歴史において、優勝チーム7カ国のうち、開催国が優勝したのは実に6度、というのも頷ける気がした。

反撃に出るスウェーデンは、8分にラーションがエリア内左45度の位置からシュートを放つがポスト左。
11分にはイブラヒモビッチが得意とするトリッキーなシュート。
ゴール前でニールキックが炸裂するが枠に飛ばず、ここでもチャンスを逃す。

このピンチを凌いだドイツは、再びスウェーデンゴールに襲い掛かる。
12分、エリア前でクローゼが粘って、中央から左へドリブルでDF3人を引きつける。その動きでぽっかり空いたスペースに向けてパス。
そのスペースにポドルスキが入り、フリーで2点目のゴール!

ここからさらに押しまくるドイツ。バラック、クローゼ、シュナイダー、フリンクス、シュバインシュタイガーらが次々とシュートを放ち、スウェーデンは防戦一方。
その焦りからか、35分にはDFルチッチが2枚目のイエローカードで無念の退場。スウェーデンは10人で2点を追う展開となってしまった。

ここからは一進一退の攻防が続き、前半は2−0のまま終了。
ホイッスルとともに、客席を埋め尽くしたドイツサポーターはスタンディングオベーションでドイツイレブンを労った。


後半の序盤、スウェーデンは絶好のチャンスを迎える。 7分、左サイドからイブラヒモビッチがスルーパス。これをエリア内で受けたラーションに対し、ドイツDFメツェルダーがバックチャージ。
主審はこのプレーに対し、すかさずペナルティスポットを指差し、スウェーデンにPKが与えられる。

しかしラーションが蹴ったボールはゴール右上を大きく外れてしまう。
この痛恨のPKミスにより、試合の趨勢はほぼ決まってしまった。

ここからはドイツの一方的な猛攻がひたすら続き、バラックにボールを集めてシュートの乱れ打ち。
バラックはこの後実に6本のシュートを放つが、結局スウェーデンのゴールを割ることは出来ず、2−0で試合終了。

後半に得点は奪えなかったものの、ドイツの強さが際立つ一戦だった。
地元サポーターの大声援をバックに、このまま一気にファイナルまで突っ走るか。



ヤマダ


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