●更新日 06/24●

韓国敗退でスイスとフランスが決勝トーナメントへ


グループG
スイス vs 韓国
  2 − 0



どちらも勝てば間違いなく決勝進出が約束される1次リーグ最後のこの一戦、ハノーファーAWDアレーナの観客席は両国チームカラーの赤で埋め尽くされた。

得失点差で1位のスイスは引き分けで十分だが、その場合もし同時刻開始のフランスvsトーゴでフランスが勝った際には勝ち点5で3チームが並び、展開によっては抽選によって予選通過チームを決めるという非常に珍しい状況もあり得る。
そして累積警告でジダンを欠くフランスが引き分け以下に終わった場合、スイスと韓国は勝敗に関わらずどちらも決勝トーナメント進出となる。


前半は両チームともに無理に前に出ることはなく、やや静かな立ち上がり。ボールデッドも少なめでボール支配率も五分五分といったところ。

最初の決定的チャンスはスイス。
10分にMFバルネッタが抜け出してシュートを放つ。しかしこれは韓国DFチェ・ジンチョルがスライディングでブロック。

やや優位に試合を進めていたスイスは続く23分、MFヤキンの右からのFKを、巨漢DFセンデロスが韓国DFチェ・ジンチョルと競り合いながらド迫力のヘディングシュート!
これが決まりスイスに先制点が入った。


この後もスイスの攻勢が続き、セットプレーからのチャンスメイクで韓国ゴールに襲い掛かるが、追加点は奪えず。

これに対し韓国は42分、イ・チョンスのCK2連発からゴール前に詰めていたMFイ・ホが空振りしたボールをDFキム・ジンギュがシュートを放つも、これを枠から外してしまう。

ロスタイムに入り、FKをゴール前フリーで受けたワントップのフライがヘディングで飛び込むが、
ジャストミートせずゴールを外したところで前半終了。


韓国は敗退でも決勝トーナメント進出の可能性があるものの、後半は開始から積極的に攻め込む。
イ・ホのダイレクトボレーは外れたものの、このプレーを口火に主導権を握ることに成功する。

8分、先制点を挙げたセンデロスが負傷退場。韓国はゴール前の競り合いで互角の勝負を仕掛けられるようになり、ロングボールでゴール前に放り込む展開が増え始める。

20分前後には、アン・ジョンファンとソル・ギヒョンの2人のFWを投入し、パワープレーの体勢に入るが、なかなか思い通りの展開を作れない。

32分、試合が再び動きだす。
中央からショートパスで攻め込むスイスのボールをイ・ホが自陣ゴール側にカット。
このボールが抜け出したフライの足元に入ってしまい、スイスへのプレゼントパスとなってしまう。
このプレーに線審がオフサイドフラッグを挙げたものの、主審はホイッスルを鳴らさずインプレー。
これで動きが止まってしまった韓国DF陣に対し、フライは攻めの手を休めずキーパーをかわして待望の追加点!


猛抗議の韓国選手たちだったが判定は覆らず。スタジアムは割れんばかりの歓声と怒号が入り混じる。

最後まで諦めずに最後までボールを追い続けた韓国だが、ここまで無失点のスイスの堅い守備を崩すことが出来ず、試合は2−0のまま終了。
数分前にケルンではフランスが2−0で勝利していたため、これが予選敗退を告げる無情のホイッスルとなった。


決勝トーナメント最後の二つの切符はスイスとフランスが掴んだ。
これによりアジア勢は全4チームが無念の1次リーグ敗退となってしまったが、ワールドカップはいよいよここからが本番だといえる。



シェリー


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