●更新日 06/22●

メキシコ、敗戦も2位通過で決勝トーナメントへ進出


グループD
ポルトガル vs メキシコ
    2 − 1


実に40年ぶりの決勝トーナメント進出を果たしたポルトガル。
数時間後にキックオフのC組オランダvsアルゼンチンの結果次第でトーナメント1回戦の対戦相手が変わるため、この時点で順位にこだわる必要はなく、累積警告のある選手や、デコ、クリスチアーノ・ロナウドを休養させ、早くも決勝トーナメントへの調整モード。
対するメキシコは負ければ3位アンゴラの結果次第だが、主力を落としたFIFAランクでは下位のポルトガル相手に引き分け狙いの消極策は不要といえる。


試合開始から積極的に攻めあがるメキシコにいきなりの落とし穴が待っていた。
6分、左サイドでのインターセプトからカウンターで攻めあがるポルトガルは、FWシモン・サブローサがドリブルからセンタリング。
これを中央で待っていたポスティガは逆モーションのため受けられず。
しかしこれが結果的にスルーの形となって、MFマニシェがエリア中央フリーで受け、狙い済ました先制ゴール!

23分にはフィーゴのCKをメキシコ主将のマルケスが不用意なハンドでPKを与えてしまい、シモン・サブローサがフェイントを入れつつ左に決めてあっという間の2−0。

まずは1点返したいメキシコは29分、パルドのCKをFWフォンセカが頭で合わせ、これで1点差に追いつく。
さらにメキシコは前半終了間際の44分、パルドが狙い済ましたシュートを放つも、GKリカルドが弾いて同点ならず。


中盤での熾烈な主導権争いから激しい点の取り合いとなった試合は、後半に入ってもスピードが落ちない。
両チームともにファールがやや増えてきていた12分、細かいパス回しからペレスがエリア内でシュートと見せかけてボールを切り返す。
これにつられたDFミゲルがフェイントにつられてバランスを崩し、思わずボールに触ってしまう。
何とポルトガルもエリア内でのハンドで、メキシコにPKを与えてしまった。

しかしこのPKを思い切って蹴ったブラボがふかしてしまい、同点のチャンスを逸してしまう。
ブラボは19分にもゴールエリア手前でフリーのシュートをふかしてしまい、メキシコサポーターから大ブーイングを浴びる。

微妙といえるシミュレーション判定により2枚目のイエローカードを受けたペレスが16分に退場となって1人少ない状態のメキシコだが、運動量で一歩も引けをとらない。
アイデア溢れるパス回しでポルトガルDF陣を翻弄するメキシコだったが、得点を奪うにはフィニッシュの精度が低すぎた。

結局得点はこのまま動かず2−1でポルトガルが勝利し、全勝で決勝トーナメントに臨むこととなった。

一方、負けたことにより同時刻キックオフのイランvsアンゴラの結果次第となったメキシコ。
アレーナ・アウフシャルケは試合終了後も席を立つメキシコサポーターが少なく、数分後に1−1ドローの報を聞き大歓声。
安堵の表情を浮かべ、目の前の敗戦をひとまず忘れて陽気に歌い始めるメキシコサポーター達であった。



ヤマダ


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