●更新日 06/21●

スウェーデン、自力で決勝トーナメント進出決める


グループB
イングランド vs スウェーデン
     2 − 2



既に決勝トーナメント進出を決めているイングランドと、仮に負けても16強入りの可能性を残すスウェーデンの対決は、同じグループBのパラグアイvsトリニダード・トバゴと同時刻にキックオフ。
グループを2位通過すると、決勝トーナメント1回戦でいきなり強豪ドイツとの対決となってしまう為、それは両国とも避けたいところだろう。


キックオフ早々、イングランドにいきなり大アクシデントが発生。
オーウェンが接触プレーのないところで負傷、そのままクラウチと交代となってしまい、会場であるラインエネルギエシュタディオンは一時騒然に。

早くも一枚目の交代カードを切る羽目に陥ったイングランドだか、落ち着きを取り戻して優位に試合を運んでいく。
CKから単発の攻撃を繰り返すスウェーデンに対し、流れの中からシュートまで持ち込むシーンが相次ぐ。

試合が動いたのは34分。
バイタルエリアやや左に居たジョー・コールが、ゴール前から流れてきたボールを胸でワントラップ、右足で狙い済ましたドライブのかかったシュート!
このシュートが鮮やかに決まり、イングランドに待望の先制点が入った。


43分には、ほぼ同じ場所からルーニーがミドルシュートを放つも、これはバーの上で追加点ならず。
イングランドは前半を1−0で折り返す。


負けても通過の可能性があるとはいえ、やはり自力で決勝トーナメント進出を決めたいスウェーデンは、後半に入ると反撃体勢に入る。
6分、リンデロスの左CKを近いサイドでアルバックが頭で擦らせたボールはゴールに吸い込まれ、これで同点に追いつく。


これで息を吹き返したスウェーデン、常に攻撃の手を緩めず、何度もCKからのゴールを狙っていく。

劣勢に回ったイングランドは24分、まだ本調子とはいかないルーニーを下げ、MFのジェラードを投入して展開の打開を図る。

そしてこの交代がイングランドに功を奏した。
40分、ゴール前でボールを受けたジョー・コールが右に流れながらフリーのジェラードにセンタリング。
ジェラードはこれをヘディングでゴール左に決め、再びイングランドがリード。


しかし最後の最後にドラマが待っていた。
44分、スウェーデンDFエドマンのロングスローを、途中出場のイングランドDFキャンベルが目測を誤りクリアできず。
このボールがゴール前に詰めていたラーションの足元に落ち、ラーションがこれを押し込んで再び同点!


試合はこのまま2−2の同点で終了。
これで両チームともに勝ち抜けとなり、決勝トーナメント1回戦はイングランドvsエクアドル、スウェーデンvsドイツの組み合わせとなった。


土壇場で追いつかれながらもきっちり1位通過を決めたイングランドだったが、オーウェンの故障が気がかりなところ。
そしてイングランドの対スウェーデン戦38年間未勝利のジンクスは、この試合でも破られることはなかった。



ヤマダ


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