●更新日 06/19●

ブラジル勝ち上がり決定で、日本に可能性残す


グループF
ブラジル vs オーストラリア
   2 − 0



ともに勝ち点3の両チーム。下馬評では圧倒的にブラジル有利だが、星取表の上では現在のグループFの首位はオーストラリア。
勝たなければ本日の決勝トーナメント進出決定はないが、日本とクロアチアが引き分けたため、もし負けても3位以下には落ちないという比較的楽に試合へ入れる状況となった。
そのためか、日本vsクロアチアはドロー、という一報は既に入っていたが、超満員アリアンツアレーナの観衆はそれほど気になっていないようだ。


前半3分、ブラジルはロナウドからの浮き玉をカカがボレーシュート。序盤からテクニカルな攻撃を繰り出す。
対するオーストラリアも5分、ビドゥカがミドルシュート。王者相手に一歩も引かない攻撃性を見せる。

ここからは地力で勝るブラジルの攻撃力が上回り、何度もチャンスを演出するが、初戦からのロナウドの不調が続く。
31分にはオフサイドのホイッスル後に攻撃を続けイエローカード、37分には絶好のシュートチャンスを外してしまう。

攻め手を欠き始めたオーストラリアのヒディンク監督、41分にDFポポビッチをMFブレシアーノに交代して攻撃に厚みを増す。
そのブレシアーノがミドルシュートを外したところで前半終了、0−0での折り返しとなった。


後半4分、ブラジルはロナウジーニョのパスを受けたロナウドが、ゴール前で並列に居たアドリアーノにラストパスを送る。
これを受けたアドリアーノは、詰めてきたオーストラリアのDFチッパーフィールドの股を抜いて、グラウンダーのシュートを左足で落ち着いて決めて先制!

反撃に出たいオーストラリアは12分、直前に交代したキューウェルがGKジダのこぼしたボールをシュートするが、これを外しチャンスを逃す。
ブレシアーノを中心にドリブルで何度か抜け出すオーストラリアに対し、ブラジルはMFゼ・ロベルトがチャンスの芽をことごとく摘んでいく。

27分、ブラジルはロナウドとエメルソンを同時に下げ、ロビーニョとジウベルト・シウバを投入。
ここからブラジルはゴール前でのボール支配率が上がり、波状攻撃が続く。

ワンチャンスで同点に追いつきたいオーストラリアは35分、ブレシアーノが鮮やかなボレーシュート!
しかしGKジダがブロックし得点を許さない。

後半終了間際の43分、ブラジルは3人目の交代枠でFWフレッジを投入。
その直後、ロビーニョのシュートが右ポストを直撃すると、運動量の落ちないブラジルは、何とこの時間帯にもかかわらずゴール前に3人が一気に詰める。最後は代わったばかりのフレッジが簡単に流し込んで2−0。

終わってみれば、“ブラジル強し“の印象だけが残ったこの一戦。
日本が決勝トーナメント進出の為には、最終節でこのブラジル相手に最低でも2点差以上での勝利が必要となると、あまり景気のいい締めの言葉が浮かんでこない。



ヤマダ


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