●更新日 06/19●
その後のPSE
2006年4月から電気用品安全法により「PSEマークを付していない中古電気用品は販売できない」との事で、法律施行日間近の2月頃から騒がれ始めたPSE問題。
特に楽器業界では、ミュージシャンの坂本龍一氏ら大物音楽家グループまでもが記者会見で『中古楽器へのPSE適用除外』を訴え、話題となった。
あれほど騒がれていたPSE問題!
現在はどうなっているのだろうか?
都内にある某大手楽器店に取材に行って来た。
まず、騒がれていた当時の様子を店員さんに聞いてみると、
当時は、いろいろな情報が飛び交い、店側も状況をつかむのに苦労していたらしい。
5年も前から決まっていたPSE。
なぜ、寸前になって突然騒がれ始めたのだろうか??
これがPSEマークだ
ギターアンプの裏側等に貼ってある
某楽器店の営業部課長代理I氏によると、問題点は
・マスコミが無責任におもしろおかしくあおっていた
・経済産業省の告知方法が悪い(5年も前から決まっているのに誰も知らない)
・準備に時間がなく、混乱してしまった
法的には矛盾点もなく、まじめにやっている業者にとっては非の打ち所もない法律だ。
その証拠に、あれ程騒いでいたミュージシャン達も、その後は何も言ってこない。とT氏は語る。
現在PSE問題は
マークなしの商品
↓
楽器店が自主検査
↓
マーク貼り付け
↓
店舗で販売
という流れで無事解決している。
自主検査の為の機械は、1台約30万円!!
しかも、新品の楽器は、5年前からメーカー側がマークを貼っているので、
この機械、1〜2ヶ月後にはほとんど使わなくなってしまう。
大手楽器店はともかく、個人経営の楽器店にとっては結構な痛手だろう・・・
自主検査後のPSEマーク
ほとんど全ての事は、5年前から決まっていたらしいが、
なぜ経済産業省は、もっと早く正しい情報を伝達しなかったのだろうか??
結局は情報に踊らされて混乱していただけだったかのように思えるPSE問題。
店側さえ混乱してしまう程、様々な情報が飛び交ってしまう現在、
みなさんも変な情報に踊らされないように、注意しましょう!!
島 雷鹿
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