●更新日 06/16●

イングランド、2連勝で決勝トーナメント進出確定!


グループB

イングランド vs トリニダード・トバゴ

      − 



グループリーグも2順目に入り、各国のプランも明確になってきた。
イングランドは、この試合を取りこぼすことなく早々に決勝トーナメント行きを決め、最終節で主力の温存を狙いたい。
そして前節、GKヒスロップが好セーブを連発し、記録的な勝ち点1を得たトリニダード・トバゴは、いかなる形でも勝ち点を奪い、最終節で勝負を賭けたいところ。
ニュルンベルクのフランケンシュタディオンは、既に出来上がった状態のイングランドサポーターに埋め尽くされた中でキックオフを迎えた。

前半4分、ベッカムがFKのチャンスを掴むがこれは壁に当たる。続く7分、ランパードのシュートをヒスロップがはじいたボールはオーウェンの目の前に!
しかしこれをオーウェンが外してしまい、イングランドは先制点ならず。

人数をかけて次々と攻め上がるイングランドに対し、防戦一方のトリニダード・トバゴは苦しい時間帯が続く。
ところがイングランドのシュートもゴールの枠を外れることが多く、得点には至らない。

37分、トリニダード・トバゴが決定的なチャンスを迎える。本来は点取り屋だが代表では守備的MFに入っているヨークがショートCK。
これをゴール前、頭で合わせたFWスターン・ジョンだったがこちらもゴールならず。

今度は43分、イングランドにチャンスが回ってくる。ハーフウェイラインからのロングパスを受けたベッカムが絶妙な柔らかいクロス。
これを完全にフリーで受けたFWクラウチがボレー!
しかしクラウチは何とこれを外してしまい、イングランドサポーターから罵声が飛ぶ。

続く44分、トリニダード・トバゴヨークからのCKを再びスターン・ジョンが頭で押し込む。
これが入ったかと思われたが、DFジョン・テリーがゴールラインぎりぎりでボールをかき出しノーゴールの判定。
両チームともに決定的な場面を作りながらも無得点で前半を折り返す。


後半、トリニダード・トバゴはさらに守備的にゲームに入る。
完全に引かれてしまって攻め切れないイングランドは、時折襲い掛かってくるカウンターにも注意を払わなければならず、思い通りに試合を進められない。

イングランドは10分、クラウチがエリア内でパスを受け、リフトアップしてのバイシクルシュート。これが大きく外れ、サポーターからクラウチにまたもや大ブーイング。

しびれを切らしたエリクソン監督はオーウェンを下げ、ついにルーニーをピッチに送り出す。
スタジアムは地鳴りのようなルーニーコールに包まれる。

ここからイングランドはボールを回しまくり揺さぶりをかけるが、どうしてもフィニッシュまで持っていけない。

このまま引き分けかと思われた後半38分、フリーでボールを受けたベッカムの狙いすましたクロスがゴール前に入り、クラウチが長身を生かしてヘディングシュート!ついにイングランドに待望の1点が入る。

さらにロスタイム、バイタルエリアでMFジェラードがワンステップで左足に持ち替えて、追加点となる鮮やかなミドルシュート!

終わってみれば2得点での完封勝利で決勝トーナメント進出を決めたイングランド。決勝トーナメント一回戦の相手はドイツかエクアドルのどちらかに決定している。




ヤマダ


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