●更新日 06/14●

ブラジル、連覇に向けて白星発進


グループF
ブラジル vs クロアチア
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6度目の優勝と、02日韓大会からの連覇を目指すブラジル。歴代最強と言われるタレントを揃えた王者にクロアチアがどういう形でゲームに入るのかが注目された。
前日に痛い敗戦を喫した同グループの日本の思惑も絡むこの一戦は、決勝戦も行われる伝統のベルリン・オリンピアシュタディオンにて、7万人以上の観衆が見守る中でキックオフの笛が鳴らされた。

開始早々、ロナウジーニョが存在感を見せ付ける。ボールキープ、ノールックパス、強烈なシュートという圧倒的な存在感に対して観客はフラッシュの雨。

ブラジルロナウドの調子が今ひとつの印象だが、ロナウジーニョを中心にぶ厚い攻めを続ける。
クロアチアは単発のシュートで反撃を試みるも、ブラジルのゴールを脅かすには至らない。

39分、クロアチアはやや距離のあるMFスルナのFKがゴール前に放り込まれる。空白地帯となったゴール前にDFトゥドル、MFニコ・コバチが飛び出すもわずかにボールに触れず、クロアチアは千載一遇のチャンスを逃してしまう。

ここまでプラン通りに進めてきたクロアチアだったが、前半終了間際の44分、ブラジルは右サイドを駆け上がったカフーのクロスを、ゴールエリア手前で受けたカカが左足インステップで狙い済ましたシュート!
これが見事にゴールネットを揺らし、先制点はブラジルが奪った。

攻めるしかないクロアチアは、後半開始から積極的に前に出る。プルショクラスニッチのツートップが立て続けにシュートを放つが、ブラジルGKジダは落ち着いてこれをさばく。

24分、優勢に試合をコントロールするブラジルにあって、唯一調子の上がらないロナウドを下げ、ロビーニョを投入。
これにより前線で再びボールが回り始めると、27分にはカカが無回転のミドルシュート! しかしこれは枠を外れる。

対するクロアチアも要所でチャンスを作り、MFスルナバビッチのシュートが枠を捉える。しかしブラジルの堅守に阻まれ、どうしても1点が奪えない。

後半中盤に入っても、カフーロベルト・カルロスの両サイドバックが積極的に攻め上がるブラジルに対し、クロアチアはファールで止めるしか手がなくなってしまう。
ペースダウンしてのボールキープで時間の経過を待つブラジルに対し、クロアチアサポーターのイライラは頂点に達したのか、サポーターがピッチに侵入し、スタンドでは発炎筒が焚かれ不穏な空気が流れ出す。

しかしブラジルはこれにペースを乱されることもなく、クロアチア最後のチャンスとなった右サイドからのFKにも冷静に対処し、ここでタイムアップ。

初戦を確実に勝利したブラジル。その照準は既に決勝トーナメントに向けられているが、日本が決勝トーナメントに進むには、この絶対王者に勝つしかない。



ヤマダ


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