●更新日 06/13●

「死の組」もイタリア順当勝ち


グループE

イタリア vs ガーナ

    − 0



グループCに負けず劣らず強豪揃いのグループE。イタリアはFIFAランキング上位に位置するチェコとアメリカとの対戦前に確実にガーナから勝ち点3を奪っておきたいところ。既にチェコ3−0アメリカの結果は、ハノーファーのAWDアレーナに詰め掛けたイタリアサポーターの耳にも届いており、望みどおりの展開に心なしか彼らの顔には余裕が感じられる。

しかし毎回どこかのチームが必ずサプライズを起こすのがアフリカ勢。ワールドカップ初登場のガーナは果たして世界を驚かすことが出来るのか?


前半開始早々、早いボール回しでチャンスを窺うガーナに対し、CK3連発で攻め立てるイタリア。12分にはMFペロッタの右からのセンタリングを、ジラルディーノトニの両FWがフリーの状態になるも外してしまう。
その後しばらくはお互いに攻めの姿勢を崩さず、互角のやりとりが続く。

イタリアはCKからの攻撃を繰り返し、トニを軸に攻める。27分、ジラルディーノのパスから抜け出したトニのシュートはクロスバーを叩き、トニは天を仰ぐ。

40分、イタリアは実に9本目のCK。キッカーのトッティは左サイドで空いていたMFピルロにパス。
右足を振りぬいたピルロのシュートは右サイドネットに対角に突きささり、ついにイタリアが先制!


ガーナは運動量こそ落ちないものの、この後も決定的な場面を作れずそのまま前半終了。


パッポエからイリアスにDFラインを入れ替えて後半に臨んだガーナだったが、1−0はイタリアの得意な形。6分、トッティのロングパスをジラルディーノはフリーで受けシュート! しかしこれはGKキングストンがブロック。

10分、スライディングにいったトッティだったが、接触の際に左足をおさえてうずくまってしまい、これでMFカモラネージとの交代を余儀なくされてしまう。
さらに19分、イタリアジラルディーノをFWイアキンタに代え、前線からのプレスを続ける。

戦局の打開を図りたいガーナは、エリア内からのDFイリアスのヘッドにFWギャンが合わせる。
触れば1点という局面だったが、惜しいチャンスを逃してしまう。

イタリアは37分、最後の選手交代でトニからデルピエロを投入し、その直後に試合が動く。
ピルロがDFクフォーのバックパスを奪い去り、前線のイアキンタへスルーパス。これを受けたイアキンタはGKキングストンをかわして2点目のゴール!


大きなボール回しで時間を稼ぐイタリアに対し焦るガーナだが攻撃の形を作れない。
最後はMFエシアンがシュートを外したところでタイムアップ。

先制、ダメ押しと理想の形で試合を終えたイタリア。今日の調子が持続できれば、次節アメリカ戦でも死角は見当たらないだろう。



ヤマダ


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