●更新日 06/13●

悪夢から醒めたい日本


グループF

日本 vs オーストラリア

 1 − 



大会4日目、待ちに待った日本代表の登場だ。日本時間では22時キックオフとなるため、全国各地のパブリックビューイングやスポーツバーなどではさぞかし盛り上がったことだろう。

初戦の相手は名将ヒディンク監督率いるオーストラリア。楽観視も出来ないが、試合前から悲観的になる相手でもないだろう。
ジーコジャパン4年間の集大成を見せるためのホイッスルが、丘の上に建つフリッツ・バルター・シュタディオンの上空に鳴り響いた。


両チームともに緊張を隠せない滑り出しだったが、最初にチャンスを作ったのはオーストラリア
前半6分、FWビドゥカか左サイドからシュート2連発! しかし川口はこれを弾き返す。

日本も13分、福西のミドルシュートでオーストラリアのゴールを脅かすが、ここからオーストラリアは怒涛の波状攻撃。日本は最終ラインを下げ防戦一方の展開。

試合が動いたのは26分。中村俊輔のセンタリングに両チームの5人が殺到して衝突!日差しも味方したのか、何とこのボールがゴールに吸い込まれる。
これにはもちろんオーストラリアも猛抗議だったが判定は覆らず、日本はラッキーな先制点となった。


再キックオフの直後、キューウェルがドリブルで切れ込み、強烈なミドルシュートを放つがこれはバーを掠めて外れる。30度近く気温が上がる中、集中力を切らさないよう声を掛け合う日本DF陣。

宮本高原がイエローカードをもらってしまったが、中盤でボールが回り始めた日本。途中ブレシアーノのFKがゴールかと思われたがこれはサイドネット。
ロスタイム、ボールを回して前半終了を待つ日本には少しの余裕が感じられた。


後半は両チームともに静かな滑り出しでお互いの様子を伺う。
8分、オーストラリアはMFブレシアーノを下げMFケーヒルをピッチに送り出す。
そしてこれが悪夢の序章だった・・・。

10分、坪井が足を攣らせてしまい、自らベンチに交代を要請。その後、日本はやや攻勢に向かうが、20分経過後からは我慢の時間帯。

24分、ゴールエリア直前のビドゥカのFKを川口が神がかりのセーブ! 体格を生かしてさらに猛攻を見せるオーストラリアに、要所での中澤の活躍が光る。

どちらも運動量が落ちてきた30分、オーストラリアは最後の交代カードにFWアロイージを投入。対する日本も32分に柳沢から小野に交代。

39分、アロイージがライナーのFKを放つが川口はこれもセーブ。しかし直後のロングスローに飛び出した川口がゴールを空けたところに、ケーヒルがこぼれ球を流し込みついに同点に追いつかれる。

残り1分、日本福西のミドルシュートがわずかに外れ、運にも見放される。
対するオーストラリアは再びケーヒルのシュートがバーを叩きながらもゴールに入ってこれで逆転。


ロスタイム、大黒を投入し最後のパワープレーに出る日本だったが、インターセプトされたボールは駒野をかわして抜け出したアロイージのダメ押しとなる3点目のゴールとなってしまった。

日本にとっては悪い夢でも見ているかのような初戦となってしまったが、一次リーグはまだ始まったばかり。
しっかりと気持ちを切り替えて次のクロアチア戦に臨んでもらいたい。



シェリー


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