●更新日 06/11●

FIFAワールドカップドイツ大会 アルゼンチン vs コートジボワール


FIFAワールドカップドイツ大会
グループC
アルゼンチン vs コートジボワール
  2 − 1


強豪ひしめく“死のC組”の初戦は、優勝候補の一角アルゼンチンと、初出場ながらも欧州で活躍するタレントを多く擁するコートジボワール。この一戦には、日本代表FW高原直泰の所属するハンブルガーSVのホームであるAOLアレーナにあのマラドーナも駆けつけた。

常勝チーム・チェルシーの2トップであるクレスポとドログバの対決は、どちらが先に点を入れるのかが観客席から注目されていた。


試合開始直後から、両チームともにボール回しのうまさを見せる。どちらもハーフウェーラインより前ではプレスをかけてこないが、自陣ゴール前ではしっかりとマークして決定的な場面を作らせない。

前半13分、アルゼンチンの司令塔リケルメのCKからアジャラが頭で合わせたが、このボールをコートジボワールのGKティジエがファンブル!ビジョンでは入ったように見えたが判定はノーゴール。

先制点が生まれたのは24分、リケルメの左サイドからのFKから、クレスポがこぼれ球をきっちりと決めてゴール!


これで前に出ざるを得なくなったコートジボワールは攻勢に出るが、それをあざ笑うかのように38分、リケルメのスルーパスからサビオラが落ち着いてゴールに流し込みこれで2−0。


焦りの見え始めたコートジボワールはゴール前の密集地帯で無理矢理シュートを打つが、アルゼンチンの堅守に阻まれ、前半はいいところなく終了。


後半に入っても、頼みのドログバはDFエインセの徹底マークに苦しみ思うようなプレーが出来ない。ここでコートジボワールは2枚の交代カードを切り、アルゼンチンもクレスポをベンチに下げる。クレスポは自身のプレーに満足したのか、自ら拍手をしながらピッチを後にした。

とにかくボールを前線に貼っているドログバにぶつけて状況の打破をはかるコートジボワールだったが、アルゼンチンは余裕の試合運びを見せ仕事をさせない。しかし37分、ついにドログバが試合を動かす。右からのセンタリングをヘッドで繋ぎ、左サイドからのマイナスの難しいパスをゴールにぶち込み、これで1点差!

しかしアルゼンチンは慌てない。スルスルと前線へ抜け出したリケルメの強烈なシュートはGKティジエの手をはじき、詰めていたロドリゲスがあっさりとゴール!と思いきやこれはオフサイド。

残り5分を切りパワープレーに出るコートジボワールだったが、アルゼンチンの牙城を崩すには至らず、このままタイムアップ。

天下のアイマールを時間稼ぎの交代要員に使い、18歳の天才FWメッシを温存しての横綱相撲を見せつけたアルゼンチンが、これで強豪ひしめくグループCの中で一歩リード。次のセルビアvsオランダにさらに注目が集まることとなった。



ヤマダ


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