●更新日 09/16●

小泉式トリビア遊説の中身


・赤いバイクで配達する郵便局員の年収が900万円くらい。佐川など民間の配達員は500〜600万。

・全国の警官は25万人。自衛官は24万人。郵便局員は常勤が26万人、非常勤あわせると38万人。

・外務省は、霞ヶ関、世界100数十カ国の領事館あわせて6000人足らず。

・郵便局員数は外務省の職員数の40倍以上。



さて、あなたは「何へぇ」でしたか?
このトリビアをみんなに教えていたのはこのお方。



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選挙戦最終日の10日、JR中野駅前で西日を浴び演説する小泉首相。
「わかりやすい」と評判の小泉首相は、こうしてトリビアを混ぜた演説で街行く人々の支持を集めていたのである。

「外務省職員と郵便局員の数を比較することに何か意味が?」とも思わせず話を進めていくところもサスガ。
しかも、「ただ40倍なのですよ」というわけではない。

「何倍でしょうか? 10倍? 20倍? 30倍? 40倍以上ですよ」

と、少し変わって聞かせるところが“小泉マジック”なのだ。
この日は東京近辺を走り回った小泉首相だが、どうやらどこでも同じ話をしているよう。
新聞記者によれば「この話こっちじゃウケないね」と地域差もあったようだが、繰り返し同じことを言うのも「わかりやすさ」ではあった。


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▲その晩の集会を覗いてみたがやはり同じ話。会場は定員オーバーの大盛況。


民主党・白眞勲参議院議員までも結果が出ないうちから「小泉さんの方が話が上手だわ」と選挙特番と同時収録の『週刊アサ○秘ジャーナル』(TBS)で語る一方で、異色候補の常連で小泉首相と同じ神奈川11区から出馬した羽柴秀吉氏などは、「国民は政策を見ずに、小泉首相の雰囲気に踊らされた。同じ日本人として恥ずかしい(夕刊フジ)」とコメントしている。

小泉首相に踊らされたのか否か、有権者がそれを肌で感じられるのは来年以降だろう。
盛り上がった選挙だけに、各候補者の発言は忘れず覚えておきたいものである。



カグウェル


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