●更新日 06/23●

関東医療少年院脱走事件と少年A


22日午後14時03分、関東医療少年院から強盗などの罪で5月上旬から収容されていた18歳の少年が脱走。
同日18時05分、千葉県内のマンション駐車場で身柄を非常配置中の施設職員により確保された。

同院の説明によると、脱走少年含む21名の院生を3名の職員が引率し病棟から体育館へ移動中、突然少年が炊事棟に向かって走り出し、数十m先の平屋の炊事棟をよじ登り脱走。
すぐさま2名の職員が追ったが追いつかず、少年はまんまと逃げおおせた。
少年は屋根を伝ったあと棟の向こう側に降り、高さ2.4mの金網で出来たフェンスをよじ登って脱走したと推測される。

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▲少年が越えたと思われるフェンス。向こうに見えるのが炊事棟

同院は、高さ約3mのコンクリート製の塀で囲まれているのだが、なぜかここだけよじ登りやすい金網のフェンスになっている。 理由は、

このフェンスへは、炊事棟の中を通らないと辿り着けないから。

とのこと。
炊事棟が塀の代わりになっている訳だ(下図参考)。

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以前から脱走しやすいルートを知っていたかのような少年の経路だが、院側は、

炊事棟の裏の状態を院生が見ることは出来ないのに……。

と戸惑いは隠せない。
今後原因を徹底調査するとし、このような事態に対して重く責任を受け止めている様子。


院内で開かれた会見では、報道陣と院側との、少年の確保場所について意見攻防が繰り広げられた。
少年のプライバシーを盾に「千葉県」とだけしか言わない院側と「せめて、駅とか家屋とか施設名だけでも」と迫る報道陣。軍配は報道に上がり冒頭の“マンション駐車場”との言葉を院側から引き出すまでに至る。

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▲会見で陳謝する関東医療少年院の代表

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▲「ご迷惑をおかけしました」職員がマスコミに対して謝罪


しかし驚きなのは、簡単に脱走を許してしまう施設にある人物がいたということ。




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そう、神戸連続児童殺傷事件犯人、酒鬼薔薇聖斗だ。



少年院の社会責任は思っているよりもはるかに重い。



ぽん


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