●更新日 05/19●
英雄時代〜英雄の憂鬱
チェ・ホンマン。身長218cm、体重160kgのまさに「巨人」
元々は韓国の伝統スポーツであるシルム界で大活躍した選手だったが、K−1に転向しデビュー戦優勝という華麗な成績を収めている。
韓国では「日本の元横綱との戦いで勝った」として、もう英雄扱い。一見、華やかな人生真っ只中にいるチェにも辛い過去があるのは御存知だろうか?
チェがK−1進出の記者会見を開いた際、彼は「普段から興味があったから」とK−1進出目的を明らかにした。
しかし、彼はシルム選手だ。そのシルム選手として何度も活躍した履歴がある。何の不足のない毎日であった彼が、突然K−1への転向を表明したのだ。
何故か?
彼の所属していたチームが解体されたから
シルムは韓国の伝統スポーツではあるが大して人気がなく、全体チームの数が5つにも満たない。そんな中で、チェが所属していたLGシルム団が財政的理由で解体されてしまった。
チェの場合、普段から興味を持っていたK−1界へ打診し、肯定的返答が貰えたのが流れとなるが、同時にある非難に直面する事になる。
シルムを裏切った
彼の立場を理解しようとする人も多かったが、彼の転向をシルムに対する裏切り行為とみなして非難する人も多かった。シルム界自体に選手を収容する余力がないという事実にも関わらず、非難は彼がK−1のデビュー戦で若翔洋に勝つまで続く。
チェの勝利後、非難の声が一斉に賛辞へと変わったのは勿論言うまでもない。それどころか、曙にまで勝利してK−1優勝を収めると彼は「国民的英雄」へ!
この手の平の返しようは、一体・・・。
何だこれは?
▲チェ・ホンマン、独島を守れ!
彼は、本当に英雄になったのだろうか。
天口
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