●更新日 12/28●

海外旅行注意報


年末年始や卒業記念などで海外旅行に行く人も多くなる季節。
せっかく現地で見つけた珍しい品を購入しても、税関で没収されて涙することもしばしば。
有名ブランドのコピー商品は論外だが、重要なのはワシントン条約によって持ち込み禁止となっているモノ。



   ▲マニアが密輸しようとしたカメ


当然、バック、ベルト、財布、靴などの小物でも、保護対象動物が少しでも使われていれば没収の対象となる。
今年、ネパールへ旅行にいった黒田紀美子さん(仮名)は、帰国時に税関で没収にあったという。



     ▲問題となったコブラの財布

昔、ネパールでコブラの財布を買いました。
とても気にいったので、今回はお土産と合わせて8個購入したんですが、全て税関で没収されました。
前は問題なかったのに、すごくショックです……


今年は特に『女子十二楽坊』の人気に伴い、中国で二胡を買って税関で没収されるケースが目立った。



   ▲二胡の命であるヘビ皮

二胡に使われている蟒蛇(うわばみ、大型のニシキヘビ)の皮は、日本への持ち込みが禁止されているので、税関で没収されたり皮を剥がされてしまう。
中国国内で中国政府が発行するCITES(サイテス:瀕危野生動植物種国際貿易公約)という書類を取得すれば、問題なく税関を通ることが出来る。
が、中国で買う際にはお店の人から「CITESはいらないよ」と言われるのだそうだ。
しかしそれが通用するのは中国国内だけ。持ち帰る際には、手続きが必要となる。


それ以外にも、税関で取り上げられてしまうモノがまだまだある。
最近、ロシア入出国時に税関でトラブルになるケースが頻発しているのだが、特にハバロフスク税関は厳しいと有名で

・ノートPC
・ビデオカメラ、デジカメ
・情報記憶媒体(フロッピーディスク、CD、MD、ビデオテープ、カセットテープ等)
・あらゆる形態の貴金属
・宝石類

など普段旅行に持って行くようなモノでも、入出国時には税関にて必ず書面で申告しなければならない。
面倒だからと油断していると、物品の没収だけでなく刑事事件として拘留・告発される場合もある。
また病気治療で、睡眠剤・麻酔剤等・向精神薬とその類似物も、申請が必要。

海外旅行前には、領事館のホームページなどをチェックしておくことが大切だ。



ソルト


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