●更新日 12/15●

燃えるジャングル


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辺りは焦げ臭いにおいがただよっていた。

火災は13日(月)の20:20頃、大手ディスカウントショップ、ドン・キホーテ浦和花月店で起きた。
客が燃えているのに気づき店員に知らせたが、火はいきなり大きくなり、手に負えない状態に。
店員は客を誘導し、早急に避難を呼びかけた。
しかし店内は商品をところ狭しと積み上げる「圧縮陳列」であったため、避難は困難を極めたという。

「あれでは避難通路が確保されず、危険なのは明白です。改めなかったドンキ側の怠慢なのでは……」
と、消防士は語る。

近所に住む住人の話によれば「7時間くらい燃え続けていた」そうだ。

14日朝、焼け跡から3名の遺体が発見された。うち1名は男女の判別がつかない程、遺体の損傷がひどかったという。
遺体の身元は、店員の
・大島守雄さん(39)
・小石舞さん(20)
・関口舞子さん(19)
と判明。
避難を呼びかけているうちに逃げ遅れたと見られている。

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現場近くの道路は交通規制がかけられ渋滞したが、14日12:30には解除された。

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▲14日昼頃。火は完全に消えていたが、辺りは水浸し。

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▲約10台の消防車等がかけつけていた。

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▲警察の捜査は今なお続けられている

浦和花月店の火災発生から約2時間後。
同店舗から約6キロの場所にある、大宮大和田店からも火の手が上がった。
しかし警戒が強まっていたため火はすぐに消され、被害は大きくならずに済んだ。

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▲15日(水)開業のため準備に励む店員

ドン・キホーテ本部に問い合わせたところ、
「今後の浦和花月店の開業等の予定は今のところ全く決まっていない」
との回答。

高校生「よく行ってたのに。不便だよ」
老人「年末の稼ぎ時なのに大変だねぇ」


現在この火災は放火事件と断定され、埼玉県警は懸命に捜査している。
「深夜に及ぶ営業のため、若者等のたまり場になり喧騒がうるさい」という住民の恨みか。それともただの愉快犯なのか。

どちらにせよ、3人もの命を奪った罪は重い。





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