●更新日 12/10●

パンダだって子供が欲しい!?


突然だが、パンダが困っている。
一世を風靡し、全日本国民の羨望の眼差しを一身に受けてきたパンダが9日、今年2度目の人工授精に失敗、と発表された。
実はここ数年、上野動物園のパンダにも少子化の波が押し寄せている。
園所有のパンダは雄のリンリン只1頭。更に上野動物園が人工授精に成功した4頭の内、唯一の生き残りでもあるリンリンだが・・・

写真
  外で不貞寝(?)する雄・リンリン 19歳

“人工の意地みせたるっ!”と意気込んで、過去3度『俺の空』ばりにメキシコへの種付け遠征に出るが、いずれも不発・・・。遂に昨年12月、遠征先のメキシコから相手の雌を呼び出すに至る。

写真
常に動き続け、時に威嚇(?)してくる雌・シュアンシュアン 17歳

園も2人の自然な愛の育みに期待しているが、元々単独で行動し発情期にだけくっつくパンダ。
その上、メキシコ生まれでラテンなシュアンシュアンとメキシコで男になれなかったリンリンは一緒の部屋に入れると即喧嘩で、違う方向に発情してしまう。
ならばと今年2月に人工授精を行うも“妊娠したか?!”と皆を期待させる、偽妊娠(ぎにんしん)という想像妊娠の様な状態になっただけで、7月に失敗宣言。
しかしシュアンシュアンリンリンも共に高齢(寿命は長くても30歳)。時期を延ばせば確率は下がる一方だし、“ならば今年中に!”と同7月に早くも2度目に挑戦するも、またまた失敗に終わる。

昭和40年から同動物園に勤める現・動物相談員は
「雄(リンリン)に問題があるんじゃないかなぁ」
と語る。

写真
      うな垂れるリンリン

来年シュアンシュアンは身支度を整え実家・メキシコに帰京予定。
写真
   メキシコの子供からのメッセージ

元気な子供を!メキシコで待ってるよ
シュアンシュアンの故郷メキシコの子供達も、赤ちゃんパンダとの凱旋帰国を待っているが




写真

帰るのは、妊娠ではなく食べすぎで太ったシュアンシュアンのみになりそうである。



猪狩


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事