●更新日 11/01●
かの国は海賊天国(後編)
特に人目を憚るということはない。
▲中国の海賊ソフト路上販売。売るババァと、買うオッサン。
販売員は、ほとんどが妊婦や小さい子供を持つ女性である。
そのため公安は彼女達を街で見つけたとしても、ソフトを没収して終わりにするか、長くて3日の拘留処分。
取り締まりに力を入れている気配は全くなく、通りがかりの人々は皆当たり前のように買っていく。
1枚8元(およそ100円)。
ここで販売しているソフトは公開中の最新映画DVD、またはビデオCDである。
こうしたソフトを「研究資料として保管している」という中国人の張さん(仮名)に中身を見せてもらうことにした。
▲張さんが数ヶ月前に入手したもの。当時大ヒット上映中のものばかり。
『スパイダーマン2』を再生してみる。
迫力のアクションシーンは、実際の映画館ではその臨場感に興奮してしまうものだが、これら海賊ソフトの鑑賞では気分が悪くなるだけ。
映画館内でカメラ撮影されたもののため画像が著しく荒いのだ。
おまけに音声は左から中国語、右から英語、といったように同時通訳されていて、そのタイミングがどうも微妙にずれているため耳障りにもなる。
観客の笑い声はそれを上回るほど耳障りであるが。。。
こういった商品は主に、映画関係者の内部から流出するという。
内部流出とはいえ“裏”的な要素は全くないと言っていい。
カメラも映画館の一番良い場所で構えられたものであるし、パッケージまでしっかりと作られている。
今月中旬には原作者がまだ執筆中のはずのハリーポッター第6巻が海賊版で出回るというニュースもあったが、中国政府が本気にならない限り、この無法っぷりな海賊文化は益々勢いを増していくばかりである。
(おまけ)
摘発以来、久々に訪れた秋葉原には、いまだに違法ソフトのビラ配りをする中国人学生の姿が。
この女子学生は2日連続の補導ということで学校にご報告となりました。
補導初日はしきりに「日本語ワカリマセン」とすっとぼけていたそうですが、「初回だし学校には報告しないから」とおまわりさんが優しさ(甘さ)を見せると「ありがとう」と言って帰っていったそうです。日本語わからない、て言ったのに。
カグウェル
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