●更新日 10/17●

19歳女性死亡・「コバヤシ」の本心はいずこ


今月14日、群馬県桐生市内の病院に全身傷だらけの女性が運び込まれ、その後死亡するという事件が起きた。
死亡したのは、須永千晶さん(19)。死因は殴られたことが原因とみられる全身打撲による、外傷性ショックだとされている。
群馬県警は彼女と同居していた暴力団員の男(28)が殺害したと断定、逮捕状をとり行方を追っている。

須永さんが殺された現場は、彼女が運ばれた病院まで車で30分程の大間々町。 彼女の傷跡が「普通ではない」状態であったからだろうか。男は救急車ではなく知人3人を呼び、自家用車で須永さんを病院まで運んだ。

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▲現場と見られるアパート。青い空が悲しくなるほど、ものものしい雰囲気に包まれている

近所の人たちは、須永さんらが住んでいたアパートに対してこう話す。
「暴力団関係者が多く出入りしてるらしくて、以前から怒号や罵声が飛び交ってました」
「いつも叫び声が聞こえていてとても怖かった。意識的に、あの部屋には近づかないようにしてました」

現場となった部屋の入り口には監視カメラが仕掛けてあるなど、やはり「普通ではない」空間。
二人はこの部屋で、一体どんな生活をしていたのだろうか。

須永さんは自宅の隣町にあるパチンコ店に勤務していた。勤務態度は非常に真面目で、彼女を知る人たちは皆
「まさか暴力団関係者と付き合ってるなんて……」
と口を揃える。

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      ▲須永さんが運び込まれた病院。さほど大きくはない

現在の事件現場にはマスコミと警察が溢れ、ものものしい雰囲気。
特に犯人を追う警察の緊張感は恐怖すら感じるほどで、往来する人々全てに目を光らせている。
まさに「ねずみ一匹通さない」といった感じだ。

内気だったという須永さんが、どうして暴力団員とかかわりを持ったのか。
なぜ、彼女は死ななければならなかったのか。
彼女の死亡後、警察に「人を殺した」と電話をかけた「コバヤシ」は、容疑者本人だったのか。
ならばそのコバヤシは今、どこにいるのか。
須永さんを病院に運ぶ間、何を思っていたのか。

まだまだ謎が多い事件である。



もみ 



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