●更新日 09/24●

ねずみ講やってる?


権利収入をいう言葉を聞いたことがありますか?
そもそも権利収入というのは、本の執筆、作詞作曲などによる印税、特許、土地の権利、株の配当、利益などで得た収入、つまり不労所得の事を指します。
誰でもそれを得ることは夢見るものですが、権利収入を手に入れよう!とあえて声高に訴えかけることで有名なのがマルチ商法です。

写真

一般的にマルチ商法といえば、被害者が出る、友達を無くすなど評判がすこぶる悪いのですが、会員は減るどころか増える一方です。
背景には、日本が不景気ということもあるのでしょうが、セミナーのスピーカーの腕によるところも大きいでしょう。

先日潜入したHG社(設立4年)もそうでした。
客観的に聞くと大したことは言っていないのに、スピーカーの腕で皆を頷かせる説得力がありました。
ただ不思議だったのは勧誘する動きが全く皆無であったということ。

セミナー後のお茶飲み会と称した個人説明会でも、クロージングは全くなし。
トップリーダーといわれるI氏にそのことを聞いたところ、


「私たちは、社長、会長の人柄に惚れてやっているので、社長にまず会ってもらいたいんです。」

写真 政治関連の雑誌を使うのも常套手段

この会社は被害者を出さない、そして皆が健康に、ということを重視している(どこの会社もだが)そうで、無理な勧誘はしないらしい。
I氏はそれでも月収は7桁後半とのこと。

なぜこのスタンスでここまで稼げるのか聞いたところ一言、



「人より早く始めたからです。」



とまあ、究極な答えが帰ってきた。
だから、ねずみ講まがいといわれるのだろうが、よくよく考えると日本の会社構造もそれと似ている。

一番働いているのが末端の平社員、一番稼いでいないのも末端の平社員
早く始めただけの会社トップはその逆。

あなたの会社は大丈夫?
同じねずみ講なら、ダークで稼げるものと、クリーンで稼げないもの、どちらを選択しますか?

まあ、利用されるのは結局一緒ですが。



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