●更新日 09/19●

新人証券マンの一日


証券マンと聞くと花形な職業のように思えますが、見えない所ではなかなか苦労していようで。
今回は、そんな新人証券マンの人たちに聞いてみた「平凡な一日」をお送りします。





毎朝5時半に起床する。
遅くても7時半までには出社しないと大変だ。
出社すると8時の会議まで雑用や資料作成などをする。
そして会議。「○○を一人××万売ってこい!!」と上司の掛け声が会議室に響き渡る。
我々の仕事は“お客様が欲しい物を買う”のではなく“会社が買って欲しいモノを買って貰う”のだ。



会議が終わると外回りの営業。新人はほんの一部の例外を除いてはまず営業からだ。
駅から出てくるサラリーマンの流れに逆らっている時は、自分の仕事の特殊さを実感する。

営業の基本は名刺集め。ビルの上から下まで全ての企業に飛び込んで、頭下げて名刺貰ってくる。
うっかりあぶない事務所などに飛び込んでしまった時は冷や汗ものだ。以前、黒のベンツ(スモークシールド入り)が数台停まっている事務所に飛び込んだ時は、ヤバイと思って逃げ出したこともある。
普通の所でも灰皿投げられるなんてのはしょっちゅうだ。

昼になるとファーストフード店に入りしばしの休憩をとる。
新人は、はっきり言って貧乏だ。手取りは20万もいかない。しかし上司には高い生活レベルを要求されるからよけい貧乏だ。確かにお金を扱う仕事なのに貧乏たらしい格好をしていたら信頼を得られないから仕方ない。



午後もまた営業をし、午後7時に会社に戻る。
そこからは電話での営業だ。2時間ひたすら電話をかけ続ける。
営業は対人関係に臆病では無理。勢いだけでも無理。営業は断られた時から始まると言うが、その繰り返しに耐えられるだけの精神力、目標の数字に対する異常とも言える程のこだわりを持てないとやってられない。
そこからさらに雑用などをやっていると家に帰れるのは11時以降。明日も早いからすぐに寝るだけだ。

この業界、早ければ20代後半から年収1000万円は越えるヤツもいる。40代で確定申告をしなければならない人もざらだ。自分もそんな風になるのはいつの日のことか・・・。



自分の年金を自分で運用する事が主流になっていくであろう世の中。金融知識のある証券マンは勝ち組みだと言われていますが、やはり新人というのはどこの業界でも大変なんですね・・・。



探偵ファイル・キム



前の記事
今月のインデックス
次の記事